秋がきた



すっかり秋の気候になりました。

秋冬は好きな季節です。
空気が透明で綺麗だから。
あと、暖かいことが、暖かく感じられる。

「秋」「9月」という言葉は、もの寂しい雰囲気があって素敵です。
なにか区切りがついたような気にもなります。

映画が見たくなります。
ちょっと文学っぽい映画がいいです。
この前ブログに書いたからかな、「存在の耐えられない軽さ」が見たい。
ラストシーンが忘れ難い、美しい映画。


同じフィリップ・カウフマン作品「ヘンリー&ジューン」もいい。
ヘンリー・ミラーとアナイス・ニンの映画。
この映画もラストシーンが美しい。


ウディ・アレンも、「セプテンバー」って映画を撮ってます。
大人の恋(って書くと途端にチープに聞えますね)を描いた、繊細で静かな室内劇。
もうタイトルとポスターだけでジワーッとくる。
ブログの最初に載せたのも、この映画からの写真です。秋っぽいでしょ?

これに続く「私のなかのもうひとりの私」「重罪と軽罪」も、秋が似合う映画です。
「ハンナとその姉妹」でも秋のN.Y.の景色が印象深いし、アレンも秋が好きなんだろうな。


「セプテンバー」の中で「Art Tatum & Ben Webster」のレコードが流れます。
ジャズ100選とかに入るような、定番中の定番。
客の少ない深夜の場末のバーでくたびれたジャズメンがタバコをくゆらせながら酩酊しながらバラードを演奏するのを売人やヒモやその女たちがウィスキー片手に聞いている、というステレオタイプが似合うような、ベタな感じのアルバムです。
大好きです。


ジャズは秋にいいですね。
といっても、ピアノ・トリオとか、小編成で落ち着いたやつ。
エリントンの「Back To Back」は定番。だってジョニー・ホッジスとハリー"Sweets"エディソンだもの。
スタン・ゲッツの「People Time」も素晴らしい。
ハンプトン・ホーズの「The Sermon」も意外に合う。
ベニー・ゴルソンとかもいいかも。


クラリネットも、秋には合います。
音色がいいから。
この流れで1枚挙げるなら、Putte Wickman 「Stockholm '81」。
John Lewis と Red Mitchel とのトリオで、もう何度聞いたことか。
ウィックマンもジョン・ルイスも、決して特に好きなプレイヤーってわけじゃない。
でも、ここでのプレイは最高。
そして、僕はこのアルバムでレッド・ミッチェルにはまりました。
ジャズのベーシストにはまったのなんて、いまだにこの人だけ。

クラリネットの愛聴盤のトップは、これと、Tim Laughlin 「Great Ballads」、Rudy Balliu「New Orleans Trio」の三枚。
これは不動です。


あー、こうやって書いてると聞きたくなってくる!
うん、もう書くのはやめ。
音楽聞こう!

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