2014年12月31日水曜日

一年の終わり

大晦日。
やはり、1年を振り返る、という気持ちが出てくるものですね。

今年は、音楽活動を本格的に再開した年でした。
変化と出会いが、たくさんありました。

アメリカから帰国して3年半にもなろうとしています。
帰国当初は、ニューオリンズ・スタイルのジャズを演奏していました。
それが帰国後半年もしない内に、ストーカー的な行為に会い、演奏活動をストップして姿を消さなくてはいけない羽目になりました。
それから1年以上も経った頃、まったく新しい人達とまったく新しい場所で細々と、まだ隠れるようにして、演奏活動を再開しました。
一から、始めたわけです。
それからだんだんと出会いが繋がり、活動が広がっていきました。
そして今年の7月。
いい加減、逃げ隠れするのが嫌になり、開き直ってすべてオープンに活動をしていく決心をしました。
もう、どこにでも名前を表記してもらって構わない。
来るなら来い。
そしてブログを始めました。


新しい出会いは、宮腰理が最初でした。
ニューオリンズ・スタイルのピアニストで、サム・クックを愛する素晴らしいシンガー。
ステージでも、どこまでも突き抜けていける。
僕も何の遠慮もなく、思いっきりやれた。
グルーヴの感覚までも共有できたし、すごく楽しかった。
自分の聞いてきた、例えばDr.Johnとかの音楽を、自分の楽器を使って表現できる相棒とやっと巡り会えた、と思ったら、彼は地元の福井に帰ってしまった。
残念だったけど、まあね、人生はいろいろです。

そこから繋がったのが、モッチェ永井。
ずっと聞いていたい、その声。
久しぶりに、いいシンガーの隣で吹く喜びを味わいました。
自分の核であるニューオリンズのエッセンスが、他の音楽に混ざっても失われることがない、という確信も持ちました。
彼の周りには、渡米以前に一緒に演奏していた古い友人達もいたりして、縁をね、感じましたよ。

さらにカリプソ~ラテンの世界へと繋がっていき、ついにはコロリダスに加入。
まさかバンドに入るなんて、思ってもいなかった。
しかもそれがブラジル音楽だなんて。
コロリダスはひねくれポップの要素もあって、ハタチの頃、サージェント・ぺパーズやアサイラム以降のトム・ウェイツやオブ・モントリオールやパスカル・コムラードみたいなバンドをやっていた自分ともリンクします。
なんだか、今までの自分の音楽体験が集約するかのような期待で、楽しみです。

10月には、高橋絵実さんと出会いました。
今まで実際に聞いた・共演したシンガーの中でも、こんなにも魂を震わせてくれる人はいない。
上手いとか下手とか、そういうのとはもう別次元の話。
そのひと言、歌の中の一節、一音で、何度も涙が出ます。
ここまで感動させてくれるのは、他にはJohn Boutte とあがた森魚、木下幸子くらいしか、思いつきません。
こんなシンガーと出会えて、そして一緒に音を出せるなんて、夢のようです。
サム・クックやビリーホリデイはもう死んじゃって聴けないけど、絵実さんはまだまだこれからたくさん聴ける。
音楽って、素晴らしい。

そして自分のバンド、Golden Wax Orchestra。
昨年末に、まあ思いつきで始めたんですけどね、こんなに上手くいくとは思わなかった。
僕は歌が好きです。
昔から、好きなミュージシャンは?と聞かれるといつも、サム・クックと答えていました。
あんな風に歌いたい!という思いを、ついにクラリネットで実現することがでたんです。
ずーっと、自分の聞いてる音楽と自分の楽器とのギャップに悩んできたのが、初めて一致しました。
もう、何の遠慮も迷いもありません。
はっきり言って、こんな風にやれるクラリネット奏者は、世界中で僕しかいないと自負しています。

ニューオリンズ・クラリネットを追求する、近藤哲平トリオもやりました。
いいミュージシャンともたくさん出会いました。
こんなにも音楽的に広がりのある年は、なかったかも。
この広がりを、もっともっと形にしていきたい。
ワクワクします。

来年も、よろしくお願いします。







~お知らせ~
12月7日、三鷹にある音楽バー、バイユーゲイトが火事に合いました。
隣のビルからの出火が燃え移ったもので、被害により営業停止、いまだ再開の目途は立っていません。
大好きなお店です。
音楽を全肯定で愛する、ピュアなお店です。
少しでも、僕のことが好きだったり、興味があったりするのであれば、是非、再開支援の寄付をお願いします。
1000円でも2000円でも、未来の飲み代と思って。
そして、再開した時には、バイユーゲイトで一緒に飲みましょう。
ライブでも、お店で最高の演奏をすることを、約束します。

2014年12月30日火曜日

コロリダスに入りました

コロリダスに加入しました。


ブラジル音楽をベースにしたバンドです。
サンバとか、ボサノバとかね。
でも、マニアックではなくて、すごくポップです。
HPにもあるように、老若男女楽しめるバンドです。

リーダーのけんた君と出会ったのは今年の3月。
僕がモッチェ永井とデュオでやったライブを見に来てて、声をかけられました。
3日後、空いてますか?って。

いきなりの、ライブの誘いでした。
初対面だしコロリダスも知らなかったし何だかわかんないけど、とりあえず一緒にライブをやりました。
すごく大変でした。
だって曲が難しいから。
構成やキメもあるし。
あと、僕がやってきたのは主にアメリカのルーツ音楽で、ブラジル音楽のフレーズやコードの感覚が、馴染みのないもので。
なんとか、乗り切りました。

それからたまに誘われて、バンドからデュオまで、色んな形態で一緒に演奏しました。
僕は、相変わらずブラジル音楽についてよく分からないままに、無責任に吹き散らかしていました。
楽しいし刺激になりました。
でもこの音楽についてもっと勉強したらもっと楽しくなるだろう、という気持ちもあって、でもなかなかそこまでは、という感じで、それでも声がかかるので、なんとかそのままダラダラと、乞われるままにやっていました。

そんな無責任な僕を、よくもメンバーに誘ったなと思います。
ありがたくオファーを受けました。
正直、僕に声をかけるなんて、いいセンスしてるな、と思いますよ。
僕の加入で、もっといいバンドになると思います。
というか、そうならないといけないですからね。
これからは責任をもって、謙虚に演奏します。


「バンド」のメンバーになるのは、10年以上ぶりです。
定期的に同じメンツで演奏する、というのはあるけど、それは「バンド」っていうのとは違うから。

今後、ブラジル〜ラテンの要素や、ビートルズ的なポップな要素が、僕の演奏に混じっていくと思います。
楽しみです。
ニューオリンズとラテンは近いですし、僕はリスナーとしては、ひねくれたロック、例えば後期ビーフハートやピーター・アイヴァースやオブ・モントリオールとか大好きですから。
あ、あとムタンチスね。

コロリダス、楽しみです。

というわけで来年からは、Golden Wax Orchestra とコロリダス、二本立てで活動していきます。
ご期待ください!








~お知らせ~
12月7日、三鷹にある音楽バー、バイユーゲイトが火事に合いました。
隣のビルからの出火が燃え移ったもので、被害により営業停止、いまだ再開の目途は立っていません。
大好きなお店です。
音楽を全肯定で愛する、ピュアなお店です。
少しでも、僕のことが好きだったり、興味があったりするのであれば、是非、再開支援の寄付をお願いします。
1000円でも2000円でも、未来の飲み代と思って。
そして、再開した時には、バイユーゲイトで一緒に飲みましょう。
ライブでも、お店で最高の演奏をすることを、約束します。

2014年12月27日土曜日

ペーソス!



昨日は新宿カールモールで、高橋絵美さんとライブでした。
絵美さんのピアノを弾いているセンチメンタル岡田くんの企画。

絵美さんは、いつも素晴らしい。
隣で呼吸を合わせて音楽を共有できるのは、とっても幸せなことです。
が、客席でじっくり聞きたい!という気持ちも捨てきれない。
これは、いいシンガーとやる時のジレンマです。
まあ、幸せなジレンマですね。
個人的には、まだまだまだ至らぬ部分が多かったです。
明日28日もまたライブがあるので、そのときは!


で、共演者が濃かった!
まず、「父と子」。
センチメンタル岡田くんと、元気いいぞうさんのユニット。なぜか手やら頭やらに鈴をつけたいいぞうさんが、わりといい歌を熱唱する、という。You Are So Beautiful とか歌ってました。



そして!
ペーソス」!



最高でした!


説明不要問答無用!
とにかく最高!
音楽性としては、演歌~ムード歌謡~フォーク、って感じでしょうか。
コミック・バンドではないのですが、だいぶ可笑しいです。
4人いるのに、音楽的には弾き語り。
写真左端は、司会者。
サックスが、また素人ぽさ満点で最高!
ほめてるんですよ?
楽器がある程度普通にできたら、この味は出ない。
最強です。




いや~衝撃でした。
まさにワン&オンリー。
完璧です。
こんなすごいバンドがいるなんて。

年間100本目指して、精力的にライブしてて、寄席とかにも出てるそうです。
強力プッシュします!
終演後の模様。

ペーソス最高!








~お知らせ~
12月7日、三鷹にある音楽バー、バイユーゲイトが火事に合いました。
隣のビルからの出火が燃え移ったもので、被害により営業停止、いまだ再開の目途は立っていません。
大好きなお店です。
音楽を全肯定で愛する、ピュアなお店です。
少しでも、僕のことが好きだったり、興味があったりするのであれば、是非、再開支援の寄付をお願いします。
1000円でも2000円でも、未来の飲み代と思って。
そして、再開した時には、バイユーゲイトで一緒に飲みましょう。
ライブでも、お店で最高の演奏をすることを、約束します。

2014年12月25日木曜日

Bulletproof Musician: 実践に向けた練習法 - 「正しい練習」の盲点

Bulletproof Musician という英語のサイトの記事を、ランダムに翻訳するシリーズです。ミュージシャンのメンタル面に関する内容を扱っています。音楽をやっていない方でも、自己管理やマインドの問題に興味があるなら、是非ご一読下さい。

Ace Your Next Performance by Practicing Like a Tennis Pro


テニスの試合中の運動量を距離に換算すると、1時間あたり約1.5km相当になると言われています。
3時間を超える試合ともなると、かなりの運動量です。

こうした長時間の試合をこなすためには、高い心肺機能が必要となります。

もちろん、心配機能のトレー二ングは、スポーツ全般に欠かせないものです
例えばマラソン選手の場合でも、最初から長距離を全力で走るわけではありません。
短い距離をゆっくり走ることから始めて、だんだんと距離を長くし、ペースを上げていく練習を繰り返します。

こうしたトレー二ング方法は非常に効果的です。
しかし、テニスの場合は、これだけでは十分ではありません。
マラソンのように一定の速度で動き続けるわけではないからです。

テニスは、瞬発力のスポーツです。
走ったり止まったり、常にペースが変わります。
個人差はありますが、だいたい3秒ごとに状態が変化すると言われています。

そのため、変化に対応するための練習も必要となります。
心肺機能のトレーニングに加え、ダッシュやインターバル練習、 瞬発力、前後左右の動作練習などを行うのです。

では、これを音楽に置き換えて考えてみましょう。


「正しい練習」のマイナス面

ステージに上がったら、どんなに緊張していようとも演奏を開始し、些細なミスやアクシデントに左右されずに最後まで集中力をキープしなくてはなりません。

しかし、こうしたステージの状況を想定した練習は、ほとんど行われていません。
多くのミュージシャンは、リピート練習に時間を費やしています。
特定のフレーズを何度もリピートし、ある程度したら次のフレーズに移る、というものです。
これは確かに効果のある練習法ですが、ステージでの状態とはかけ離れてます。

以前の記事 「1日に何時間練習するべきかで、「正しい練習」とは、課題を細かく区切り、分析・検討・実験を行うことだと説明しました。
これは、テクニックの向上には非常に効果的ですが、実際のステージの演奏とは直結しません。

「正しい練習」とは、客観的に分析し、演奏を細部まで研ぎ澄ます、非常に論理的な作業です。
対してステージ上では、いかにポテンシャルを解放できるかが重要となってきます。
自分の能力を信じ、その瞬間に鳴っている音に意識を集中させること。
そのためには、「スコアをつける」のを止めることです。


「スコアをつける」弊害

演奏中、過去のミスが頭に浮かぶことがあります。
これは、まるでテニスの審判員がするように、ミスの記録をつけているからなのです

我々は、スコアを記録することに慣れすぎています。
赤ちゃんのトイレの記録、こどもの「良くできました」表、夫の善行ログ、報告書、学力テストのスコア、仕事の評価レポート等、あげるとキリがありません。

もちろん、練習の際にノートを取って分析する作業は、技術の向上のためには欠かせません。
しかし、そればかりに頼っていると、逆に本番の演奏に悪影響がでてしまいます。
分析をしながら同時に自分を解放することは不可能だからです。
座りながら立つ、ということがあり得ないように、それらは相反する状態なのです。

心理学者Mihaly Csikszentmihalyi氏が明らかにしたように、自分を「解放」するカギは、「現在」にフォーカスすることにあります。
過去と現在とに同時にフォーカスすることはできません。
ミスのイメージが頭に残っていると、
(a)さらなるミスを招き、
(b)鳴っている音から意識がそれ、いつもの演奏ができず、
(c)本来の力を発揮する可能性が失われてしまうのです。

Csikszentmihalyi氏の講演の動画 (英語)です。
集中力の量は有限であること、その全てを1つに注ぐと、「フロー」「ゾーン」と呼ばれる状態になること、そして「フロー」体験が多いと人生の幸福感が増すこと、が語られています。


習慣を正す

練習中、頭の中でスコアをつけている割合は、どれくらいでしょうか。
かなりの時間を費やしているのではありませんか?
リピート練習に熱心なほど、スコアづけが習慣となっているはずです。

習慣となったものを変えるには、テクニックが必要です。
本番へ向けた意識の切り替え方法を、次に紹介します。


Take action

得意なフレーズを演奏し、録音します。

まず、センタリングによって集中力を高めます。
そうして「現在」にフォーカスしながら、ベストな演奏を行ってください。
自分の音をよく聞き、求めるイメージに集中します。
「現在」にフォーカスしている限り、未来や過去に関する雑念や、些細なミスなどに意識がいきません。
演奏し終えたら、どれだけ「現在」にフォーカスできたかを、100点満点で評価します。
この作業を、平均が90点になるまで続けます。

録音機がスコアをつける役目となる点がポイントです。
それによって、スコアを気にせず練習ができるようになります。
もちろん、気になる箇所があれば、後から聞きなおすことも可能です。


「正しい練習」では足りない

テニス選手のように、普段から、実践に即した練習を行うことが重要です。
そうすることによって、必要なときに、スコアをつけるのを止めて意識を切り替えることができるようになります。

さらに、ステージの状況をより具体的にイメージして、何が必要か考えてみても良いでしょう。
例えば、どんなメンバーで、どんな場所で、どんなジャンルの音楽を演奏するのか。
演奏者の人数やマイクの有無などによって、練習で意識する点も変わってくるはずです。


The one-sentence summary

“皆、過去や未来のことを考えすぎるのだ。
こんな言葉がある。…昨日は歴史であり、明日は謎であり、今日はギフトである。
「現在(Present)」と「プレゼント(Present)」が同じスペルなのは、偶然ではないのだよ。”  

カンフー・パンダ』のウーグウェイ導師のセリフ

Bulletproof Musician: 失敗しないのは、挑戦していない証拠である

Bulletproof Musician という英語のサイトの記事を、ランダムに翻訳するシリーズです。ミュージシャンのメンタル面に関する内容を扱っています。音楽をやっていない方でも、自己管理やマインドの問題に興味があるなら、是非ご一読下さい。




The Kiss of Death and How to Avoid It
http://www.bulletproofmusician.com/the-kiss-of-death-and-how-to-avoid-it/



根性なしに順番は回ってこない

私が学生時代、「マーフィーの法則」のポスターで見た言葉です。
ここには、重要なメッセージが含まれています。

(マーフィーの法則をご存知ない方のために補足します。
これは、失敗は最初から決まっている、という、やや悲観的ともいえる”法則”です。

例えば、となりの列は常に早く進む、落とし物は最後に探した場所にある、パンを落とした時にバターの面が下になる確率はカーペットの値段に比例する、等です。)

過去の演奏を思い出してみて下さい。
いざ音を出そうという時、マーフィーの法則が頭をよぎりませんでしたか?
言い換えると、演奏を始めるとき、間違いを恐れ
慎重になって、安全策を取ったことは?

不用意に始めると、出だしから音を外すような気がしたのではないですか?

曲の出だしで慎重になるのは自然なことです。
鼓動は速まり、まだ気持ちがまとまりません。
確信が持てないので、始めの方ではとにかくミスを避けることばかり考えるでしょう。
ところが残念なことに、不安からくるこの安全策は、本番やオーディションで良い結果を招くものではないのです。


平凡を目指すの

まず、第一印象が良くありません。
出だし平凡な印象を与えてしまうと、後からそれを塗り替えるのは至難の技です
"アメリカン・アイドル"(アメリカのTVの有名なオーディション番組)で、審査員のSimon Cowell が「印象に残らない」と言うのを見たことがありますか?
候補者にとって、これは致命的な一言です。
自分の演奏に多くの人が興味を持つことを願って、番組に参加するわけですから。
“石橋を叩いて"演奏するのでは、聞き手の記憶にはまず残らないでしょう。


さらに、“石橋を叩く”方法は、思ったほど効果がありません。
様子見の演奏は、最終的にミスを招きます(なぜなら、“石橋を叩く”のは、練習時とはかけ離れた
状態だからです)。
どんどん注意深く慎重になり固くなって、雪だるま式にミスを招くでしょう。

平凡さを目指すなら、あるいはリスナーに忘れられて構わないのなら、“石橋を叩いて”演奏するべきです。
そうではなく、自分を印象づけたい、あるいは(あら探しや批判的な態度を吹き飛ばすくらいに)気持ちを引きつけたい、と思うならば、勇気を持つことが必要なのです。



勇気は評価される

本番よりオーディションの場合の方が、状況は難しいものです。
多くの競争相手がいる中で、完璧な演奏をしようと、様々なことに考えを巡らせるからです。
しかし、ミスが少ないからといってオーディションに勝てるわけではありません。
審査員は、オーケストラにプラスの要素を持ち込める人材を求めているからです。
一緒に演奏してみたい、と期待させるかどうかが、ポイントなのです。

フィラデルフィア交響楽団のコンサートマスター、デヴィッド・キム氏は、オーディションで強い印象を残すのは、勇気ある演奏だ、と言っています。
それはカーテンの向こう側からでも判るものです。
思わぬ些細なことで差が出ることもあります – 例えば、楽譜が譜面台に置かれて、すぐに躊躇なく演奏を開始する、といったこと等です。


勇気ある演奏のために

もちろん、"正しい"道はありません。
ただ、どんなやり方であっても、勇気を持つということが鍵なのです。
幸運なことに、勇気は 生まれつきの性質ではありません。
筋力と同じように鍛えることができるのです。
トレーニングで、段階的・体系的に筋肉への負荷を増やしていくのと、同じことだと思ってください。
毎日の練習の中でできる方法を、ここに一つ挙げておきます。


勇気のための 6つのステップ

1. まず、課題を選びましょう
すでにマスターした曲の中から、(大音量、テンポが速い、といった)エネルギーを必要とするものを選びます。


2. 録音の用意をしてください。

3. 心拍数を上昇させます。
少し走ってくるのもいいでしょうし、飛び跳ねたり、何をしても構いません。


4. 力を抜いてリラックスし、自分の能力を信じるように意識します。
そのまま、心拍数が落ち着く前に、ゆっくりと楽器に向かいます。
目的は、上手く演奏することではありません。
慎重さを捨て、安全ラインの先にある演奏を目指してみるのです。
余計なことを考えず、失敗しても気にしないでください。
大きなミスをして、汚い音を出しましょう – 胸の興奮からくるエネルギーそのままに演奏するのです。
ここは練習室です。
失敗しても許されるのです。
自分の能力を模索するための場所なのです。
とはいえ、(例え数分間であっても)失敗をすることにはやはり躊躇すると思います。
以下に、助けになる言葉をいくつか紹介しておきましょう。

失敗しないのは、新しいことに挑戦していない証拠だ。
~ウディ・アレン~

クリエイティビティとは、失敗を許すこと。
そしてアートとは、その中のどれを捨てどれを残すのかにかかっている。
~スコット・アダムス~

安全というものは迷信にすぎません。
それは、元から存在するものではないのですから。
経験からそう思い込んでいるだけであって、それは子供であっても大人であっても、同じことです。
危険を避けたと思っても、長い目で見るとけっきょく安全だとは限りません。
人生の鍵は、冒険を楽しめるかどうかなのです。
~ヘレン・ケラー~

5. ノートを用意しましょう。
一回ごとに録音を聞き、気づいたことを書き留めます。
何が解りましたか?何を思いましたか?
ミスは放っておき、良かった点に注目してください。
高ぶった状態から出てきた自分の演奏の中の閃きを、新鮮に感じるはずです。

6. リセットして、また繰り返します。
最低 5〜10 回は繰り返してください。
始めの数回は聞き直すのが苦痛かもしれませんが、気にしないことです。
しばらくする内に、自分の演奏に潜む可能性に必ず驚かされるでしょう。

このエクササイズは、自分の中の新しい可能性を発見するだけに留まりません。
退屈な演奏と破綻した演奏との境界線を、はっきりと認識できるようになります。
次にステージに立つ時には、より確信を持って、安心して自分の背中を押すことができるはずです。

幸運を祈ります!

2014年12月22日月曜日

コロリダスやりました

コロリダスのライブが続きました。
 
土曜は、横浜のセンター南にある、Bom Tempoというお店。

マスターがブラジル音楽好きで、お店の4周年記念ライブで声がかかったのでした。
リハ中。
すでに予約で満席となっていました。
 
ライブは、もう最初から大歓迎されて、最後まで盛り上がりっぱなしでした。
こじんまりした店内はあったかいヴァイヴで満ちていて、自然とこちらもリラックスします。
ライブの出来がどうのこうの、というよりも、そこにはもう楽しむ空気しかなくて。
なんか、地方にツアーに行ったときみたいな。
やっぱり、お客さんの反応がダイレクトに返ってくるのは、嬉しいです。
すごく、いい夜でした。

 
 
 
日曜は、渋谷O-nest。
リディメイツのツアー最終日公演です。
2フロアになってるライブハウスで、ライブフロアでの演奏の合間に、上のバーフロアでコロリダスが演奏するという趣向です。
 
この日は、管楽器2本に鍵盤とドラムも加わった7人編成でした。
サウンドチェック。


主役のリディメイツ

そして、コロリダス。

バーフロアなので、照明もなく普通な感じで、だいぶユルくやらせていただきました。
そしてそのユルさが、お客さんとの距離を縮めることに貢献したかと。
まあ、かなりスリリングな一面もありましたけどね、楽しいライブだったと思いますよ!


なんか、いいことばっかり書いてます。
でもね、実際いいライブしかやってないんですよ!
自分は恵まれてるな、と思います。
感謝は、音楽で返すしかありません。
精進します!
 
 
コロリダスは、今度の土曜12/27にワンマンやります。
僕も出ます。
管楽器4本・9人編成のスペシャルバンド「オルケスタ・コロリダス」で豪華にやりますよ!
 
◆12月27日(土) 19時
代官山  山羊に、聞く?
 出演:オルケスタ・コロリダス
料金:¥2,000+1Drink(¥600) & 2Food Ticket(¥1,000)

2014年12月19日金曜日

楽器を修理

楽器を修理しました。
メインとは別の、サブの楽器をまた使ってみようと思い、直しました。
 
僕はアルバート式クラリネットを2本持っています。
どちらも仏Buffet Crampon社製で、1929/1930年頃に作られた楽器です。

普段メインで使っているのは、とてもシンプルな楽器。

キイの曲線のラインが、美しい。


もう1本は、こちら。

指の動きを助けるために、サックスのようにローラーが付いています。

キイの数も少し多いです。
って、分かりづらいかもしれませんが。

これが改良されてキイの数がさらに増え、現代のクラリネットになったんです。

2本の楽器のうち、ローラー付きの方が運指が楽です。
ローラーのせいだけじゃなくて、全体的に指が動かしやすいんですよね。

微妙なキイの配置の差なんですよ。
昔の楽器は、とにかく個体差が大きくて、同じモデルでも1本ごとにディテールが違います。
キイの形なんかも、微妙に違ってたりするんですよね。
まだ現在ほど機械が導入されてないし、職人の感覚に左右される部分が大きかったようです。
ちなみに、現行の楽器でも、ドイツ管などでハンドメイドのものは、けっこう個体差が見られます。

音程も、ローラー付きの楽器の方が正確です。
でもね、メインの楽器の方が音色がいいんですよ!
とにかく、音色が気に入って使っています。
あと、キイの形も美しいし。

ところが、最近はライブハウスでマイク使ってやることが増えてきたので、そうすると音色はそこまで再現されない。
なら、操作しやすい楽器の方がいんじゃないか、と思ったんです。

で、修理終わっていざ吹いてみると、意外に鳴らない。
あれ?こんなに差があったっけ。
ずっと吹かずに寝かせておいたからかな。
楽器も、使わないと鳴らなくなるんですよ。

とりあえず、しばらくは両方持ち歩いて試してみます。
どこかで会ったら、ご意見・感想お願いします!





~お知らせ~
12月7日、三鷹にある音楽バー、バイユーゲイトが火事に合いました。
隣のビルからの出火が燃え移ったもので、被害により営業停止、いまだ再開の目途は立っていません。
大好きなお店です。
音楽を全肯定で愛する、ピュアなお店です。
少しでも、僕のことが好きだったり、興味があったりするのであれば、是非、再開支援の寄付をお願いします。
1000円でも2000円でも、未来の飲み代と思って。
そして、再開した時には、バイユーゲイトで一緒に飲みましょう。
ゴールデン・ワックス・オーケストラとしても、お店で最高の演奏をすることを、約束します。

2014年12月18日木曜日

魂に触れること



大好きなギタリストが言ってた。
人の魂に触れられるって幸せだな、って。
音楽の話です。

すごくわかる。
そもそも、音楽が僕の魂に触れたことで、楽器を始めたわけで。
魂というか、他の言葉でもいいんだけど、それは深い部分にある。
自分の内部にあって、同時に他の人とも繋がってる気がするようなもの。
音楽は、それを結晶化できる。

だから、音楽は裏切らない。
言葉や映像にできない、もっともっと抽象的で本質的な部分に、ダイレクトに響いてくるから。
どんな感情も、包み込んでくれる。
音楽があれば、きっと大丈夫だと、思う。




 


~お知らせ~
12月7日、三鷹にある音楽バー、バイユーゲイトが火事に合いました。
隣のビルからの出火が燃え移ったもので、被害により営業停止、いまだ再開の目途は立っていません。
大好きなお店です。
音楽を全肯定で愛する、ピュアなお店です。
少しでも、僕のことが好きだったり、興味があったりするのであれば、是非、再開支援の寄付をお願いします。
1000円でも2000円でも、未来の飲み代と思って。
そして、再開した時には、バイユーゲイトで一緒に飲みましょう。
ライブでも、お店で最高の演奏をすることを、約束します。

2014年12月17日水曜日

Bulletproof Musician: 心の準備 - ゲーム・プラン

Bulletproof Musician という英語のサイトの記事を、ランダムに翻訳するシリーズです。ミュージシャンのメンタル面に関する内容を扱っています。音楽をやっていない方でも、自己管理やマインドの問題に興味があるなら、是非ご一読下さい。


What Is the Most Overlooked Step in Audition Preparation?


こどもの頃、友達に誘われて、ハーシーズ主催のキッズ陸上 Hershey’s Track and Field Games に参加したときのことです。
気軽に楽しむつもりが、なんと州大会に選ばれてしまいました。
そこで勝てば全国大会の可能性もあるわけで、さすがに興奮したものです。
さっそく、両親に靴を新調してもらい、州大会に向けて特訓を開始しました。

しかし当日、思ってもない状況が待ち受けていたのです。
それは、競技までの待ち時間でした。
手持ちぶさたで、居場所がないのです。
周りでは、ストレッチをして体を動かしたり、みんな何かしら行動しています。


試合前の時間

何をしたらいいか、わかりません。
忙しく見せようと、あたりを歩きまわり、ストレッチをしたり、少し走ってみたりしました。
しかし、どうしても周りの目が気になります。
私はすっかり萎縮してしまいました。

そんな精神状態で実力を出せるはずもなく、全国大会出場はかないませんでした。
スタート前から、勝負は決まっていたのです。


直前の練習は有効か

スポーツ心理学者 Dr. Michael Lardon の著書 Finding Your Zone の中に、ゴルフのマスターズ大会の描写があります。
Phil Mickelson 選手が、最終日の試合前に仮眠を取っていた、というのです。

多くのゴルファーは、直前まで神経質に練習をしたり、試合運びを心配したりするものです。
コンサート前に楽屋であせって練習したり、テスト直前まで廊下で単語帳をめくっているのと、同じことです。
こうした直前の練習は、はたして役に立つのでしょうか?

本来、準備本番前にすべて済ませておくべきです。
ステージの数時間前に必要とされるのは、身体・精神・感情を整えることです。
仮眠を取ったり、瞑想をしたり、祈ったり、様々なやり方があるでしょう。
楽器のウォームアップに、ゆっくりスケールやロングトーンを行うのも効果的です。
なかには、片足立ちで牛乳を飲みながら、バナナと卵とピーナッツバターサンドを食べる、という儀式を行う者もいます。
優れたパフォーマーは、周りの目は気にしません。
自分のやるべきことを理解し、ただ実行するだけです。

頼れるのは自分だけなのですから、他人を意識しても意味がありません。
結果を出すために、自分にできることをやるしかないのです。

Mickelson 選手は、すでに「ゲーム・プラン」を組み終えていたのです。
グリーンに出てボールを打つ前から、ゲームは始まっています。
短命に終わった自分の陸上人生を振り返ってみると、あの時の私は試合前のプランを立てていませんでした。
プレッシャーにのまれて行動していたのです。

Mickelson 選手は、優勝しました。


Take action

本番前には、どうしても緊張するものです。
これから、大勢の前に出て演奏するわけですから。

周りの視線を気にせず、実力を発揮するためには、「ゲーム・プラン」を立てておくことが有効です。
さもないと、自意識過剰になり、緊張したままステージに上がってしまうことになります。

そのためには、普段から、プランを立て、予測をし、テスト~修正~実践をする作業を行っておくべきです。

1. ゲーム・プランを立てる

今まででベストだった演奏を思い出してみて下さい。
その数分あるいは数時間前に、何をしていましたか?
演奏に貢献した要素は何だったのでしょうか?
それらの要素を書き出し、ゲーム・プランに組み入れて毎回行うようにしましょう。

反対に、失敗した演奏の前には、どうしていましたか?
それを思い出すことで、何を避けるべきか見えてくるはずです。

2. ゲーム・プランを練習する

次に、本番を想定した練習を行い、ゲーム・プランを体にしみ込ませます。
特別はコツなどはありません。
ただ、やってみてください。

なにごとも、自然にできなければ意味がありません。
そのためには、身につくまでくり返し練習をし、自分自身を納得させる必要があります。
そうなれば、いつでも万全な状態でステージに上がることができるでしょう。

昔から言われるように、”レース当日に奇跡は起きない” のです。

2014年12月15日月曜日

なぜか、忙しい

~お知らせ~
12月7日、三鷹にある音楽バー、バイユーゲイトが火事に合いました。
隣のビルからの出火が燃え移ったもので、被害により営業停止、いまだ再開の目途は立っていません。
大好きなお店です。
音楽を全肯定で愛する、ピュアなお店です。
少しでも、僕のことが好きだったり、興味があったりするのであれば、是非、再開支援の寄付をお願いします。
1000円でも2000円でも、未来の飲み代と思って。
そして、再開した時には、バイユーゲイトで一緒に飲みましょう。
ライブでも、お店で最高の演奏をすることを、約束します。




あーついに忙しいなんて下らないことを言ってしまった。

毎日1時間、ブログに使おうと決めていたのが、時間が取れません。
最近は自転車が故障していて電車移動なので、移動中に翻訳したり、他の作業をしている始末です。
これから数か月は、ペースダウンは望めないと思われます。
なので今後は、こういう、一筆書きみたいな文章が、増えると思います。


ここ数日も、多くの出来事がありました。
ショックなこともありました。
感動することもありました。
ライブもありました。

その中で、ひとつだけ。
スマートソウルコネクション最高!!
コハ・ラ・スマート最高!!
コハラさんすみません、勝手に写真に載せました!
でも、コハラさんが最高すぎるから悪いんですからね!

バーレスク・エンジンも復活したそうです。
ライブ行きたい!


あー毎日練習して演奏して自分のライブがない夜は誰かのライブ見にいって昼も夜も音楽聞いて暮らしたい!
ニューオリンズでは、そんな暮らししてたな。
あそこは天国。
ここは・・・少なくとも、天国からは、遠いな。

2014年12月13日土曜日

落ち葉掃き ビリーホリデイ

~お知らせ~
12月7日、三鷹にある音楽バー、バイユーゲイトが火事に合いました。
隣のビルからの出火が燃え移ったもので、被害により営業停止、いまだ再開の目途は立っていません。
大好きなお店です。
音楽を全肯定で愛する、ピュアなお店です。
少しでも、僕のことが好きだったり、興味があったりするのであれば、是非、再開支援の寄付をお願いします。
1000円でも2000円でも、未来の飲み代と思って。
そして、再開した時には、バイユーゲイトで一緒に飲みましょう。
ライブでも、お店で最高の演奏をすることを、約束します。



古い一軒家に住んでいます。
借家です。
庭の紅葉が綺麗です。
冬も近づいて、落ち葉がすごい。
朝に、家の前の落ち葉を掃きます。
これがなかなか気持ちがいい。

冬の朝は空気が綺麗です。
住宅街なので、とても静か。
静かな中で掃くのもいいですが、最近はiPodで音楽を聞きます。

今朝はビリーホリデイ。
アルバム「Lady Sgngs The Blues」


久しぶりに聞きました。
素晴らしい。

ずっと、聞いていたくなります。
心に、ジワーッと沁み込んできます。
そして心が身体になってしまう様な感覚。
声が、語ってる。
一音、その伸ばす音の中に、いろんな何かが詰まってる。

こんな風に、クラリネットで歌いたい。
誰かの心の奥の奥に、触れたい。


朝に外に出るのは、とてもいいです。
洗われる気がします。
今日も一日、大丈夫。

2014年12月12日金曜日

ここ数日、思うこと

~お知らせ~
12月7日、三鷹にある音楽バー、バイユーゲイトが火事に合いました。
隣のビルからの出火が燃え移ったもので、被害により営業停止、いまだ再開の目途は立っていません。
大好きなお店です。
音楽を全肯定で愛する、ピュアなお店です。
少しでも、僕のことが好きだったり、興味があったりするのであれば、是非、再開支援の寄付をお願いします。
1000円でも2000円でも、未来の飲み代と思って。
そして、再開した時には、バイユーゲイトで一緒に飲みましょう。
ライブでも、お店で最高の演奏をすることを、約束します。



ここ数日、いろんな感情が動きました。
やはり、バイユーゲイトが燃えたことは大きいです。
火事の翌日、現場に行き、マスターの有さんと話したこと。
Facebook上に支援のページが立ち上がり、そこで毎日たくさんの人の言葉に触れる。
なんというか、心が動きます。

僕は、3.11の時はアメリカにいて、帰国したのは6月です。
いろんなことは、聞いたり、知識としては知ってます。
でも、経験してません。
ニューオリンズに行ったのは、ハリケーンの2年後。
傷あとは、見たし聞いたし、でも、体験してません。

一緒にするな、とか、言わないでください。
今回の出来事は、僕の人生で初めて、リアルタイムで身近に起こった、大きな災害なのです。
そこでの、色んな人々の感情に触れ、自分の感情に驚き、ある意味とまどっています。
問答無用で、感動します。

震災の後の、「がんばれにっぽん」的なの、大嫌いでした。
今でも、嫌いです。
劇団四季やスターバックス店員の笑顔が嫌いなのと同じように。
でも、その「がんばれ」の根底には、いま自分が感じているような感情が流れていたんだろう、とも、想像します。

数日余裕がなく、今日、カンパをします。
まず、3000円出そうと思います。
それを、飲み代の感覚で、定期的にやろうと思います。
悔しいことに、お金がないので。
まとまった収入があったら、そこからプラスで払うかもしれません。


人の感情を、聞くこと、想像すること、共有すること、寄り添うこと。
それは、誰でも簡単にできることじゃないな、と思います。



15年以上前の僕のライブを覚えてる、という人に出会いました。
それは、割と大きな会場で、あるシンガーのバンドの一員としてだったので、僕を覚えていることに驚きました。
あの時のライブは良かったので覚えている、と。
嬉しいです。
まだ楽器を始めて数年の頃。
ミュージシャンとしては未熟もいいところだったはず。
それでも、何かが伝わって、残っていた。
それは僕の表現のコアの部分で、最初からあって今も変わらないもの。
とても、嬉しいことです。


自分の中の感情が変化することで、周囲の見え方が変わります。
実際は、何も、変わってないのに。

今日はGWO会議。
明日はまたポーキーズのライブです。
サックスを吹くのは、あと何回だろうか。
自分の感情がどう動くか、予想もつきません。
流れに身を任せて、進むことしかありません。

2014年12月10日水曜日

昨日のこと。リハとライブ。

昼から高橋絵実さん、ピアノのセンチメンタル岡田くんと3人で、新宿でリハ。
2/12の絵実さんのワンマンに向けて、曲を選んだりキイを決めたり。
確認作業が主なので、僕はあまり演奏せずに聞いていました。
相変わらず、絵実さんの声は素晴らしい!聞き惚れます。
ワンマン、気合い入るなー。

夕方から代官山へ移動。
「山羊に、聞く?」でライブです。
コロリダスのけんた君とデュオ。
けんた君は相変わらず強気(?)で、数時間前になって新曲を4つも送ってくる。
Dropboxの接続が悪く事前に音源を聞けず、けっきょくサウンドチェックの時に曲を確認しました。

ライブは、メキシカン・ブッフェ付き。
タコスやらスープやらのメキシコ料理をいただきました。
僕、メキシコ料理大好きなんですよ!
サンフランシスコにいた時なんか、毎日昼夜タコスばっかり食べてました。

実は、初めての海外はメキシコだったんです。
誘われて、メキシコについて何も知らずに出かけました。
そしてハマりました。
美しくてあったかい国でした。
老後はメキシコかニューオリンズで暮らすのが夢です。


リラックスしたライブでした。
新曲はさすがに覚えきる自信なかったので、譜面見てやりましたけどね。
歌の人と二人でやるのって、好きだなー。
一緒に、自由にやれる。
会話してるみたいに。
もちろん、言葉の通じる人じゃないとダメですけどね。
いろんな編成で演奏してきたけど、僕は2人が好きみたい。

会場には若いお客さん、それも女の子が多くて、ノリが良くってやり易かったです。
リハを積んだカッチリとしたステージとは対極だったけど、見てる人はみんな楽しんでくれたと思います。

そして、主役のサボテンブラザーズ。

メキシコ好きの僕にはたまりません。

思い出します。
メキシコシティ滞在中のある夜、友達と散策してたら、突然大きな公園に出ました。
お祭りと思うほど人がたくさん集まっていて、公園の端の方には飲み屋が並び、みんな楽しそうに飲んでる。
いくつものバンドが音楽を奏でています。
豆電球がいっぱいぶら下がってて、映画のワンシーンみたいで、本当にこの世のものでないくらい美しかった。
それから毎晩、楽器を持って通いました。

そんな思い出が蘇りました。
シェリート・リンドを歌いながら出てきて、会場を練り歩いてからステージへ。
予想通り、喋りも達者です。
もちろん音楽もいい。
コミック・バンドのようでもあります。

でも、その見かけとは裏腹に、社会派の側面も。

設定としては、メンバーは外国人。
外国人が日本のいい所に気づいてそれを世界に発信する、というコンセプトのようです。
でも、それよりも、日本の問題点を鋭く指摘する、と表現する方がぴったりくるんじゃないかな。
けっこう、グイグイ来ます。
僕の期待を超えた、異色のバンドでした。

そしてライブ後は、なんとお客さんとの撮影タイム!

あれだけ社会批判してたのに関わらず、お客さんはみんなニコニコと楽しそうに列に並びます。
不思議な光景でした。

僕らも一枚。

サボテンブラザーズ、すげー楽しいですよ!

ライブ後に話したら、いつもより社会批判は抑えめだった、と。
えー!あれで?
前の方の席の女の子なんか、消費税問題でいじられてビックリしてたと思うけど。
もっとメキシコ音楽の話したかったな。
まあ、また次の機会に。

「山羊に聞く?」は、いいお店です。
まず雰囲気がいい。
食べながらゆっくり聞けるし、音もいいからやり易いし。
12/27に、またコロリダスで出ます。
今度は、管楽器も何人かいる大編成でやるとのこと。
これも楽しみです。

いい夜でした!

2014年12月8日月曜日

バイユーゲイトが火事に!

今朝起きてFacebookを開くと、バイユーゲイトが火事にあったという。
目が覚めました。
隣の焼肉屋から出火して、燃え移ったらしい。
いろんな考えが浮かびます。

どうにも落ち着かないので、現場を見に行くことにしました。
パンをかじりコーヒーを片手に、駅へ。
一瞬、泣きそうになります。
いかんいかん、無駄な想像しちゃダメだ!
途中、ネットで調べてみると、火事の画像が。
うわー!すごいでかい!
これはヤバいかも。

三鷹に着き、駆け足で店に。
店側の道路は封鎖され、消防関係の人達が見えます。
10時くらいでしたかね。
通勤時間も終わり、人だかりは多くない。

出火元の焼肉屋は、ビルは残ってますが、中は全焼してるようです。
窓から燃えた跡が見えます。
バイユーゲイトの入ってる隣のビルは、無事なように見えます。
正面から見ると、被害はなさそう。

ちょうどお店のマスターの有(ユウ)さんも来ていて、電話で誰かと話しています。
そのうち自転車で誰か来ました。
バイユーにも出演しているバンド、古道具の高山さん。
噂は聞いてましたが、まだ見たことなかったんですよね。
まさか初対面がこんな場所とは!

有さんと3人で立ち話。
昨日はライブ営業で、火事に気づいたのは、まさに満員のライブの最中だったそうです。
ライブ中はドアは締め切ります。
有さんが異臭を感じて外に出てみると、燃えている。
まだ消防も来ていなくて、これは危ない!と、すぐにライブを中止して避難。
怪我人もなく、演奏者の機材もなんとか運び出せたそうです。

建物は、無事です。
裏の屋根は焼けて穴があいているそうですが、想像してた、取り返しつかないような状態では全くありません。
ただ、店内は水浸しで、機材とレコードがやられてる。
ちょっと中を見せてもらいました。
真っ暗な中、ずっと天井から水がポタポタ落ちてきます。
いちおう、消防の人達がシートを何箇所かかけてくれていましたが、床は水浸しでした。

とりあえず現場検証が終わるまでは、詳しいことは分からない。
そして、電気が復旧するまでは、暗くて状態の確認もままならない。
復旧までは数日かかる可能性もある、と。

高山さんは近くの自分の店に戻り、僕は有さんとお茶を。
いい雰囲気のパン屋の奥のテーブル席。
なんの有線か、古い音楽がかかっています。
手元でSNSに情報を流したりしながら、いろんな話を。
震災の話にもなりました。
あの時、僕はニューオリンズにいたので、何も実感がないんですよね。
渡米したのも、ハリケーンの2年後だし。
災害の話は近くで聞いても、僕自身は何一つ体験してないんです。

と、サム・クックのチェイン・ギャングが流れてきました。
いい天気。
店内はとても平和です。
有さんは寝ていなくて、これから現場に戻れば色んなことが待ってるんでしょう。
不思議な時間でした。

実は今月は、バイユーゲイト9周年のお祝いの月です。
スペシャルなライブもたくさん予定されています。
このタイミングで!って、思います。
有さんは、可能な限りライブはやりたい、と。
機材環境はわかりませんが、アコースティックだけでも、とのことです。
僕も、何でも、やります。
もちろん、演奏のことだけじゃなくて。

まだ何とも言えない段階ですが、いい方向にいくことを、願います。

あーしかし、どうしても元気な感じの文章にはならない!
悔しいけど。
でも、本当に、建物や店舗自体の被害としては、心配ないんですよ!
機材とレコードはまあ仕方ないとしても。
ただ、出火元とのやり取りや、ビルのオーナーの意向やら、色々なことが絡んできますからね。

色んなことが、ありますよ!本当に。
続けることしかないよなー、と思います。