タンゴ、あがた森魚、二階堂和美、都市レコード
タンゴを観に行きました。
ウッドベースの東谷(アズマヤ)健司さんのバンドです。
東谷さんとは、何年も前にあがた森魚のところで知り合いました。
来月の高橋絵実さんのワンマンでも一緒に演奏します。
知り合って大分経ちますが、東谷さんの本職であるタンゴは、実は聞いたことなかったんです。
いやー良かった!
すごく興味深い音楽です。
全体的なリズム感が、まず独特。
特にベースの弾き方が面白い。
僕も色んなウッドベースと一緒に演奏してきましたが、今まで聞いたことない感じでした。
ポピュラー音楽のウッドベースって、指で弾くのが基本だと思いますが、タンゴはね、どうやら違うんですよ。
なんか、弓と指を行き来するんです。
というか、弓の方が基本。
弓で、タンゴ独特のリズムを出します。
でも、アタックとその減衰、ではなくて、音の終わりに向かって音圧が高まっていくような、重たい弾き方。
指も、弾ませてグルーヴを作るのとは違い、音を置いていく感じです。
黒人音楽みたいな、腰が動き出すようなグルーヴィさはありません。
でも、グルーヴとは違うけど大きなうねりがあって、そこに感情的なものが乗っかってきて、すごくドラマチック。
そう、ドラマみたい。
ピアノもパッションあふれる弾き方でかっこいい。
そしてまたバンドネオンの音色がね、いいんですよ!
タンゴやってみたい、と思いました。
僕のクラの音、合うと思うなー。
バンドネオンとやるのはちょっと予想つかないけど、ピアノとデュオとか、トリオとか。
バイオリンのポジションにそのまま入っても、いんじゃないかな。
クラリネットプレイヤーとして、ショーロと並んでやってみたい音楽かもしれません。
小平まで行った甲斐がありました。
来週、絵実さんのワンマンの初リハがあります。
東谷さんのベースでどんな音になるのか、ワクワクします。
その足でUFO CLUBへ。
あがた森魚。
連絡もらったのが当日で調整が間に合わず、最後の方しか聞けませんでした。
いつも通りの、独特に熱いステージ。
あがたさんは、すごい。色んな意味で。
こんな人、今ではなかなかいないです。
お客も熱くて、良かったです。
ちょっとしか聞けなかったですが。
二階堂和美。
弾き語りです。
いいステージだと思う。
歌うまいしお客を盛り上げるのも上手。
でも、グッとは来ない。
都市レコード。
初めて聞きました。
ちょっと変ぽいし面白いのかもしれないけど、いかんせん歌詞が聞き取れない。
演奏でライブでどうのこうの、ってタイプのバンドではなさそうだし、良さがちっとも伝わらない。
これで判断はできない。
でも、せっかくライブやるなら、そこでどうやってエッセンスを伝えるか考えないと、ただのファンサービスになっちゃうと思うんだけどなー。
そこそこ人気あるぽいけど、良さは全く伝わりませんでした。
知らないバンドってことで期待しちゃってたから、残念でした。
色んな音楽があって、色んなミュージシャンがいて、色んなやり方がある。
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