ヴィオロン×高橋絵実

昨晩は高橋絵実さんのライブでした。
会場は、阿佐ヶ谷の名曲喫茶ヴィオロン


ヴィオロンは、実は僕が初めて人前で演奏した場所です。
くものすカルテットという、自由劇場出身のメンバーが中心となったバンド。
懐かしのジャズの小唄などを演奏する、コミックバンド寄りのグループでした。

僕が最後にライブをしてから、ほぼ20年ぶりくらいでしょうか。
お店もマスターもそのまま、まさに時が止まっているかのよう。
こういう、雰囲気のある店は、どんどん減ってきています。
経営不振、店主引退、老朽化。
さみしいです。

マスターが、あの頃楽しかったねー、なんて言う。
懐かしくてたまらなくなります。
話の中に、過去から現在まで様々な名曲喫茶の名前が出てきます。
昔は名曲喫茶もたくさんあったんですね。
ヴィオロンの壁にかかっている絵は、今は無き中野のクラシックの店主が描いたものだそうです。
僕も高円寺に住んでいた頃、クラシックや高円寺のネルケンによく行きました。

もちろん、新しくたって好きなお店はたくさんあります。
でも、こういう雰囲気は、今の店にはない。
なんでなんだろう。
年月だけではないと思うんですが。

とにかく、僕はこういうお店が大好きです。
落ち着きます。


この雰囲気の中で聞く絵実さんは、格別でしょう。
すごく合う。
贅沢。
正直、お客で聞いてみたかった。

マイクなしのお店なので、僕もささやくように、空気を作るようにして演奏しました。
GWOの時なんかと比べたら、正反対です。
ヴィオロンの雰囲気と絵実さんの歌が相まって、ライブをしたというよりも、何か特別な集まりに参加したような気持ちになりました。


ヴィオロンは、本当に素敵なお店です。
何年も遠ざかっていたのが、もったいない。
わざわざ足を運ぶ価値のあるお店です。
ネルケンや、渋谷に行ったときにはライオンにも、また行ってみようと思います。
行かないと、なくなっちゃうから。
   

  

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