Buffet Crampon 木製フルート


木管フルートを手に入れました!
愛用のクラリネットと同じ、仏Buffet Crampon社製です。
どうですか!
美しいでしょう?

借りているDjalma Julliot と並べてみます。
内径が違うのでしょうか、木製の方が若干長いです。
そして、木なので菅体に厚みがあり、太い。
Buffetは20世紀前半、Djalma Julliotは1950年製の古い楽器です。
細かいキイの配置や形状が、それぞれに個性的なんですよ。
ひとつひとつのキイの曲線の具合が、たまりません!
ため息が出ます。
現代の楽器は機械生産なので、この楽器たちのような美しさはないんですよね。

木の状態も含め、見たところコンディションも良さそうですが、何せ僕はフルート吹けません。
早速、アルバート式の大先輩であり、フルート選びでもお世話になったM氏に見せに行きました。
僕が音を出してみると、木の音がしますね〜、と。
嬉しい!

M氏所有のシルバーの楽器と吹き比べてみると、確かに違う。
クラリネットの場合、木製と金属製で大きな音色の違いはありません。
でも、フルートの場合は明らかに違うんです!
音色もそうですが、もっと違うのは吹奏感。
金属製だと、菅体の振動が手に直接伝わってきます。
菅体が振動して鳴ってるという感覚があるんです。
木管だと、それがない。
振動の感触はなくて、響いてる感覚だけがある。
クラリネットの響き方に近い気がするんです。
まあ、好みの問題ですけれどもね。

よく鳴る楽器です。
これは、当たりです!
でも、低音部の音の鳴りが甘い。
調整した方がいいかも、ということで、M氏に連れられてアキヤマ・フルートへ行ってきました。

秋山さんは、フルートの製作・修理、特にオールド楽器のスペシャリストです。
少しいじってもらうと、低音まで鳴るようになりました。
どうやら状態は良さそう。
このままでも使えますよ、と。
やったー!
これは本当にいい買い物でした。
大当たりでしょう。

それから秋山さんに、フルートについての興味深い話を沢山うかがいました。
楽器の構造や、昔のフルートと今の楽器の比較など。
クラリネットやサックスとは、かなり異なる部分が多くて驚きました。
うーん、奥が深い。

このBuffet、昔の楽器にしては吹き口の穴が大きいそうです。
秋山さんに、最初は小さい吹き口の方が上達しますよ、とアドバイスいただきました。
頭部管(吹き口のある部分)を秋山さん製作のものに変えてみると、確かに吹きやすい。
しかし、見た目が変わってしまう。
それなら元々の吹き口自体を小さく直すこともできますよ、と。
うーん、どうするべきか。

とりあえず今回は、楽器ケースだけ注文することにしました。
この楽器、ケース付いてなかったんですよ。
木製フルートのケースはなかなか売ってないし、合うものを探すのは難しいということで、作ってもらうことにしたんです。
出来上がりが楽しみです!


現代の楽器と比べたら吹きづらいだろうことは、分かっています。
クラリネットと同じです。
アルバート式は、吹きづらいから廃れたわけですからね。
でも、好きなんです。
音のイメージもそうですし、楽器自体が好き。
好きだから、その楽器に触りたいし吹きたくなる。
幸せなことです。
このフルートも、そんな一本になるでしょう

早くフルート吹けるようになりたい!

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