N.O.生活(渡米前) 7 - オースチンに行ってみた

ようやく音楽の話になってきました。


語学学校は2か月少しで終了し、サンフランシスコからテキサス州オースチンに移動しました。
ニューオリンズがハリケーン被害で渡米候補地から外れたので、オースチンはどうかな、と思って、見に行ったんです。

オースチンも、音楽の町と言われています。
スティーヴィー・レイボーン、ダグ・サームが活躍した町。
当時は、アサイラム・ストリート・スパンカーズが音楽ファンに人気でした
SXSWフェスでも有名です。
空港にも、なんだったかな、「音楽の町へようこそ!」みたいなことが書いてあります。

テキサス大学の寮に泊まりました。
夏休みの間、安く貸してるんです。
本来は2人用の大きめの部屋で、一泊換算10〜15ドルくらいでした。

僕は知らない町に行くと、とりあえず地図を買って町中を歩き回ります。
これが広い町だと、苦労します。
ロスに行ったときなんかは、徒歩だけでは動けずにバスに長く乗らなくてはならず、大変でした。
その点、オースチンは楽でした。
無料の公営バスが町中を周回してるんですよ。
このバス、たしか「アルマジロ」って呼ばれてたと思います。
名前がいい!
座席も木でできていて、なかなか雰囲気があります。
ただ、クッション性がないので、座りやすいとは言い難いですけどね。

オースチンの中心部には、たしかにライブをやる店がたくさん並んでいます。
ニューオリンズのバーボン・ストリートに似ています。
でも、それは観光客のためのもの。
僕が興味のあるローカルな音楽シーンではありません。
ひととおり歩いただけで、スルーしました。

泊まっていた大学の脇のカフェみたいな場所で、小さなライブを見ました。
たしかタウンズ・ヴァン・サントかな、忘れちゃったけど、そんな感じの人の弾き語りです。
たまたまどこかの店か掲示板かに貼ってあったチラシで知りました。
お客は20〜30人くらいで年配の人が多かったです。
淡々とした弾き語りで、僕の英語力では歌詞は聞き取れません。
でも、良かった。
すごくあったかい雰囲気で。
海外に行くと、本当にミュージシャンがリスペクトされて大事にされてて、感動することが多い。
この時も、それを強く感じました。

オースチン、いい町なのかもしれない。
でも、なんかピンと来ないんです。
少し離れた地域ではスパンカーズ一派もライブやってて、そういうのを見たらまた印象は違ったのかもしれないですが。
といかく、町自体に、ピンと来ない。
ニューオリンズで感じた、あの特別な感覚が、ないんです。
でも、ニューオリンズは日本にいるときから好きな町だったわけだし、行ったのは数年前だし、その時のシチュエーションのせいで、特別に感じただけかもしれない。
今なら、違う風に感じるかもしれない。
そう思って、自分の感覚を確かめるために、ニューオリンズに行ってみることにしました。

早速、大学のPCを借りて調べてグレイハウンド・バスを予約しました。
オースチンの宿は一週間単位で取っているのでそのまま残して、ニューオリンズに2泊することにしました。

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