カミヤマくん



昨日はピアノの上山実くんと、デュオでの演奏でした。
銀座~新橋間にあるイカすバー「月のはなれ」。

だいたい月イチくらいで演奏しています。
BGM的な演奏なので、音量も控えめで地味に、しかし割と自由にやっております。


明日も、二人で演奏します。
新宿カールモールで毎月やってる、「ジャズは水色」というイベント。
これも自由にやらせてもらってます。
お客さんにキイワードを出してもらって、そこからその場で曲を決めてみたり。
「ライブ!」という感じではなく、面白く楽しんでもらえたら、と思ってます。

前回からは、カミヤマ君のトーク・コーナーも始まりました。
カミヤマ君は変な人です。
変な人が変な話を変なテンションで変に熱く語る、というコーナー。
これがムチャクチャ面白い!
「ジャズは水色」は、遠からず「上山実独演会(ミニ・ライブ付き)」になる可能性大です。
これは、さすがに他のライブでは見れないでしょう。
一度は体験する価値ありますよ!


カミヤマ君と演奏するのは楽しいです。
何たって、ロックだから。
スタイルはジャズでも、スピリットがロック。

ジャズどっぷりの人とは、僕はなかなか合わないんですよ。
音楽的にも、そして多くの場合は性格的にも。
その点、上山くんとはすごく合う。

まず、リズムがいい。
ジャズ・ミュージシャンって、グルーヴ志向の人が少ないので、上山君みたいなピアニストは貴重です。
そして、ソウルもある。
小賢しいことをせずに、直球で勝負できる。
これ、僕にとってはけっこう大事なことなんですが、なかなかできる人は多くありません。
一度なんか、僕がテンション上がったのにつられて、上山君もソロ弾きながら叫んでましたからね。

カミヤマ君がいいのは、やっぱり色んな音楽を聴いてるからだと思います。
多くのジャズミュージシャンとは、そこが決定的に違います。


カミヤマ君は今ではカンザス・シティ・バンドを始め色々な所で活動していますが、そもそも知り合ったのはもう10年以上前です。
僕は当時、早稲田大学のニューオリンズ・ジャズのサークルに出入りしていて、カミヤマ君はまだ早稲田の学生で、モダン・ジャズ研究会に所属していました。

ある時、僕がモダン・ジャズ研のライブを手伝うことになり、そのバンドで初めて共演しました。
彼はなぜかピアニカでした。
僕はその時たしか熱があり、自分の出番だけ行ってロングトーン一発の反則ソロを吹いて終わってすぐ帰ったので、あまり話しませんでした。

どういう経緯か忘れましたが、その後しばらくして、上山くんのバンドを手伝うようになりました。
FUZZ SUSPENDERS という、歌ものバンドです。
作詞・作曲・ホーンアレンジ全てをカミヤマ君がやっていました。
ポップだけどアレンジは才気走っていて、彼のセンスの良さに驚かされました。
音源持ってるんで、興味ある人いたら聴かせますよ。
いいですよ!

その頃カミヤマ君は、ピアニストとしての活動はまだ少なかったと思います。
僕も、クラリネット奏者としてはやってなかった。

その後、お互いバンドをやめて演奏活動を続けるうちに、また色んな機会に顔を会わせるようになりました。
音楽面でもプライベートでも、いい時もよくない時もありましたが、やっぱり合うんですよ、ツボがね。
「ジャズミュージシャン」が苦手な僕にとっては、頼りになるピアニストです。


ということで、明日おヒマな方は、カールモールへ是非!
70年代から続くお店で、内装も昔のまま。
雰囲気満点ですよ!

7/16(木)
「ジャズは水色」
19:30 〜   チャージ 900円


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