やっぱりニューオリンズ・ジャズは最高だ!

昨日は阿佐ヶ谷ジャズストリート。
Issei's Liberty Syncopatorsで演奏してきました。
本当に久しぶりに、3管編成のニューオリンズジャズです。
いやー楽しいなー。
久しぶりなのに、自由にやれる。
何も考えずに自然にフレーズが出てきます。

僕はいろんな音楽を聞いてきたしやってきたし、今はコロリダスで固定メンバーと演奏してるけど、やっぱりニューオリンズ・ジャズがベースにあるんです。
このスタイルが、体に入ってる。
もう嘘みたいに軽々と吹けるんだもん。
毎日これをやって暮らせたら、どんなに幸せか。

でも、そんなことは最早ニューオリンズでも不可能です。
現地でも、ニューオリンズ・ジャズなんて、ごく一部の年配のプレイヤーしかやってません。
日本では、ほぼ皆無。
特に同世代やもっと若いミュージシャンでニューオリンズジャズを志向する者は、皆無と言っていいでしょう。
はい、皆無です。

自分が愛する音楽を、誰とも共有することができない。
悲しいことです。
もうあきらめてますけどね。
それでも、そのことを思うと悲しい。

その点、昨日のメンツは、いいです。
内二人は東京在住ではないので、一緒に演奏する機会はほとんどありませんが。
僕も他のメンバーも、たぶん普段ニューオリンズジャズはやってない。
でも、集まればやれる。

リハもしてないし、アラはあります。
もちろん、もっと音楽的に詰めた演奏ができればその方がいいけど、でもいいんですよ、そんなの。
ニューオリンズジャズがやれる、というだけで、僕にとっては素晴らしいこと。
だって、年に数えるほどしかやれないんだから!


なんでこんなマイナーな音楽を好きになっちゃったんだろう。
普通にカンとかゆずとかアムロとグレイとかいきものがかりとか好きなら、もっと楽だったのに。
そんなんじゃなくても、他の音楽ジャンル、例えばジャズやブルースやスカやレゲエやロカビリーやラスティックが好きだったなら、友達もできたろうに。
せめてディキシーランドジャズやスイングジャズなら違ったのに。

ニューオリンズジャズ、いいですよ!
お客さんはいつも楽しんで、そして感動してくれる。
何も知らなくても、聞けば反応してくれます。
こんなに多くの人の心に届く音楽フォームって、なかなかありません。
なんで多くの、特に若いミュージシャンの心には届かないのかな。
頭を取っ払って聞けば、わかるはずだと思うんだけどな。


あーニューオリンズ・ジャズがやりたい!
死ぬまでに最高のメンツと最高のニューオリンズ・ジャズがやれることが、果たしてあるだろうか。



※ちなみに、僕なりの「ニューオリンズ・ジャズ」の定義については、過去エントリに書きましたので、参照ください。

コメント