2015年2月28日土曜日

ミュージシャンで、リスナー

昨日、的場さんと話してました。
ミュージシャンで、音楽が本当に好きでたくさん聞いてる人って、実は少ないよね、って。

音楽好きで楽器をやってる人も、います。
でもその場合、今度は演奏することに対しての意識が低いことが多いです。
技術や楽器の習熟度の話ではありません。
音楽はたくさん聞いてるので、フレーズや音楽的アイディアは素晴らしい。
でも、そのフレーズを「音楽的に」演奏することができない。
硬い。
生き生きと弾まない。
まるで譜面の音符をなぞってる様。
周りの音が十分に聞けず、反応できない。
アイディアはいいし、音楽愛もあるのに、もったいない!
なんで!?

一方、「音楽的に」に素晴らしいミュージシャンは、沢山います。
でも、リスナー的気質のない人がほとんど。
プレイ自体はいいんですが、その音から、過去の素晴らしい音楽のエコーが聞こえてこない。
つまんない。
きっと、何かの事情で楽器をやめたら、あんまり音楽は聞かなくなるんだと思います。

僕は、ミュージシャンですが、それ以前に、リスナーです。
だから、その両方を備えた人の音楽が好きだし、そういう人と演奏するのが最高です。

僕は、ラッキーだったんですよね。
割と、そういうタイプのミュージシャンと演奏できてきたから。
最近、そうじゃないミュージシャンの方が実はものすごく多いことを実感していて、悲しい気持ちになります。

みんな、音楽きこうよ!
って思うけど、好きでワクワクして自分から進んで聞くのでなければ、意味がない。
勉強的に知識のあるミュージシャンはいるけど、そういうのとは、違うから。

なんか、年を取ることで、周りに対して悲観的になっていきます。
昔は、誰でも音楽の素晴らしさがわかるはず!って信じてたのに。

本当に信じられるのは、音楽それ自体だけ。
いつもいて、絶対に裏切られることがない。
音楽に、なりたいです。

2015年2月27日金曜日

なぜN.O.のミュージシャンはみんな個性的すぎるのか

しばらく前に、失敗を恐れていいことはない、という内容の記事を翻訳しました。
それについて友達と話して、考えたんです。
なんでニューオリンズからはあんなに豊かな音楽が生まれ続けるのか。
それはおそらく、失敗が許容されてる町だからです。


東京の感覚からすると、ニューオリンズの音楽は恐ろしく適当です。
例えばライブでも、時間はルーズだし、曲もその場で決めるし、直前のメンバー変更もざらで、上手いミュージシャンと下手なミュージシャンが常に混在しています。
指定の楽器を持ってその場に行けば、演奏内容は問われない、ってくらいの勢いです。
当然、常に質の高い演奏になるはずがありません。
いい時もあれば、悪いときもあります。
演奏の出来は、そんなに重要視されないんです。

なぜか。
聞き方が違うからです。
海外ミュージシャンが日本に来ると、お客がシーンとして聞いてることに驚く、って言うじゃないですか。
向こうでは、ライブの最中も、みんな飲んだり食べたり喋ったり踊ったりしています。
もちろん、会場によって度合いは異なりますけど、じっと静聴してる光景は、クラシックのコンサートホールくらいでしか見られないでしょう。
音楽は、聴くんじゃなくて、楽しむものなのです。

ニューオリンズは、アメリカの中でもその度合いが飛び抜けています。
みんな楽しむことしか考えてない。
楽しめればいいから、細かいことは気にしないんです。
かといって、ぜんぜん内容を聞いてないわけじゃないんですよ。
聞くとこは聞いてます。
いい演奏をすれば、即座に反応しますからね。
日本のリスナーより、耳がいい。
音楽を聞くことに、慣れてるんだと思います。

別に、誰も、世紀の名演を期待してません。
音楽は、特別なものではなくて、毎日そこら辺にある当たり前のものなんです。
生活の一部。
果物の甘みが日によって違うのと同じこと。
イマイチな演奏や細かい失敗だって、あるのが普通だと思ってます。

そうするとミュージシャン側も、間違わずに演奏しよう、というより、お客を楽しませよう、という意識の方が強くなります。
細かいことは気にせず、思いっきり演奏するようになる。
その方がお客も自分も楽しいですからね。

ライブで、新しいことを試したり、たまには違う楽器にチャレンジすることだってできます。
子供や初心者も、どんどん飛び入りします。
お客も、彼は上手くなったねー、とか言って、長い目で見守ってるんですよ。

日本でよくある、ミスをしたら次がない、というような心配は、ニューオリンズでは無用です。
レコーディングならともかく、ライブは完成品を陳列するものではありません。
音楽はいつも新鮮で生き生きしているものだと、みんなが思っています。
面白いことをすれば、それが雑でも上手くいかなくても、歓迎されるんです。
ミスなんて当たり前。
上手くなくても、光るモノがあれば、誰もがサポートしてくれます。
それが花開くのを、町中みんなが楽しみにしてるんです。

そういう環境なので、ミュージシャンは、自分のポテンシャルを存分に開花させることができるんだと思います。
その結果、ニューオリンズからは、ただ上手いだけではなく、恐ろしく個性的で飛び抜けた才能が、多く育ってきました。
今でも、そうです。


残念ながら、日本は、そういう環境とは正反対だと思います。
演奏の出来など色々と気にしなきゃいけないから、のびのびと能力が解放されることがない。
せっかく才能の芽があるのに、花開くことのできないミュージシャンが、多くいると思います。
もったいないことです。

日本は、個性的・芸術的な才能のある人間にとっては、決して住みやすいとは言えない国です。
それをまずは、自覚した方がいいと、思います。
自覚がないと、何も始まりませんからね。
自覚して考える人が少しでも増えれば、ちょっとは何か変わるかもしれない。
のびのびと演奏するミュージシャンが少しでも増えれば、日本の音楽はもっと楽しく豊かになるだろうし、そうすれば音楽を好きになる人も増えるはずです。
期待はしていませんが、そうなったらいいだろうな、とね、やっぱり思いますよ。

音楽を楽しむとはどういうことなのか、ニューオリンズに行けば、わかります。
もっともっと、楽しいはず。
ニューオリンズは最高です。


2015年2月26日木曜日

キング・ランブルと的場さん

ライブを見にいきました。
信頼するベーシスト、的場さんがドラムを叩くバンド、キング・ランブル。
ベースレスです。
ガレージ・バンド、ですね。

久々に、音のでかいバンドを見ました。
迫力あって、すげーかっこいい。
身体が勝手に反応します。
片方のギターがベースラインを刻んで、もう1人がいい感じでリフを入れてくる。
また、腹の据わったボーカルがね、たまりません。
いいバンドです。

的場さんは、本来ベーシストです。
でも、ドラムも最高。

思うんですよ。
メインじゃない楽器を演奏する時、意外にそれが素晴らしいことって多くないですか?

的場さんの場合も、いわゆる一流ドラマーと比べたら、テクニックは劣るだろうし、叩けないリズムもあるでしょう。
だって、ドラマーじゃないんだから。

それでも僕の心が動かされるのは、的場さんの身体の中に流れてる音楽が最高だから。

楽器なんて、道具だから、トレーニングを積めば誰でも一定の技術に達することができる。
心に響くのは、その道具を操る人の中身。
その人の内側にどれだけ豊かな音楽が流れてるか、です。

だって、グッとくるのって、次の音を鳴らす前の「間」だったりするんですからね。
楽器を「演奏」してない時に、感動するんですよ!?
技術とは、関係ないです。

すごく、良かったです。
刺激をもらいました。


今夜はミントン・ハウス。
昨日の刺激を大事に、クラリネット吹いてきます!

2015年2月25日水曜日

ニューオリンズ・ジャズはサザン・ソウルである

昨晩、新橋のARATETSU UNDERGROUND で飲んでいるときでした。
気づいてしまったんです。
サザン・ソウルとニューオリンズ・ジャズは、実は同質のものである、という事実に。

うすうす解っていたんです。
だって、どんなジャンルの音楽が好きか、と聴かれたら、「サザン・ソウル」と答えます。
そして、「ニューオリンズ・ジャズ」はミュージシャンとしての核だし。
この2つの音楽を、僕は同じような感覚で聞いてきたわけですから。


昨日は、バンジョー奏者の美田くんと演奏して、そのあと一緒に飲んでたんです。
彼がサザン・ソウルには詳しくないと言うので、マスターに頼んでレコードを聞かせてもらいました。
O.V.ライトとかスペンサー・ウィギンスとか。
そしたら、反応するツボが、さすが!って感じなんですよ。

ドラムやベースの、ここ!というポイントで顔が緩む。

ニューオリンズ・ジャズって、ノリが特殊な音楽なので、演奏できる人って本当に少ないんです。
彼は、それができる数少ない若手プレイヤーです。
その彼が、サザン・ソウルのツボに反応するのを見て、自分の考えを確信したというわけです。


2つの音楽の共通点を挙げてみます。
まず、メロディの重要性。
どちらのジャンルでも、最も大事なのは「歌」です。
他の要素は全て、歌を生かすためにあります。
楽器のソロでさえ、歌をより引き立てる・引き上げるために存在します。
だから、ソロも短い。

もちろん、いわゆる「歌モノ」であれば歌が重要なのは当然、ではあるのですが、サザン・ソウルは、その中でも歌に賭ける情熱が別格だと、個人的には思っています。
ニューオリンズ・ジャズも、ずーっとメロディだけ演奏するわけじゃなくて、ソロが続くこともあります。
でも、アドリブしてても、プレイヤーの頭の中にはメロディが残ってるんですよ。
これが、決定的にディキシーやモダン・ジャズと違う部分なんです。

そして、シンプルさ。
歌も楽器も、1つの音の中にどれだけの意味を持たせられるかが、大事です。
ボーカルのフェイクも最小限で、無駄に高音域に飛んだりすることはしません。
管楽器が高速・高音フレーズを吹きまくったり、ギターが早弾きしたり、ということは、あり得ません。
ベースもドラムも、アホみたいにシンプル。
シンプルだけど、グッとくる。
スネア1発、ベースの1音だけで、ノックアウトされます。
スプーナー・オールダムの鍵盤やジョージ・ルイスのクラリネットなんかが、いい見本だと思います。

で、グルーヴ。
大きな、グルーヴです。
振り子のサイクルが、ものすごーく大きくてゆったりとしています。
そして、重心が低い。
これ、けっこう特殊だと思ってます。
ミュージシャンでも、グルーヴを大きく取れる人って、意外に少ないですし。
リズムを自由にすることとは、また別の話なんです。
あー言葉で説明するの、難しいな。
このことについては、ARAETSU で飲みながら、レコード聞きながら話しましょう!

ということで、とにかく、サザン・ソウルとニューオリンズ・ジャズは、一緒なんですよ!


ニューオリンズ・ジャズのファンの方は、サザン・ソウルを聞いてみてください。
サザン・ソウルのファンであれば、ニューオリンズ・ジャズを聞いてみてください。
きっと、気に入ると思います。

ただ、ニューオリンズ・ジャズに手を伸ばす際は、注意が必要です。
一般的に出回っているCD等は、実は本質を欠いたディキシーランド寄りのものがほとんどだからです。
1960~1970年代のプリザベーション・ホール・ジャズ・バンドあたりが、良いかと思います。
Sweet Emma、George Lewis、Billie & De De Pierce、Kid Thomas Valentine、Percy Humphrey、といった名前が入っていれば、間違いありません。
まあ、古いの買えば大丈夫です。
サザンソウルと同時代のものですね。

この2つのジャンルを両方聞いてる人って、多くはないはず。
もったいないなーと思います。

そして、聞いたら、飲みましょう!
新橋で!

2015年2月24日火曜日

ここ数日のライブ

一昨日は、コロリダス主催イベントTROP。
ライブハウス2会場を使って、昼から夜まで。
素晴らしい出演陣!
大勢のお客様!
ありがとうございました!!

内容が多すぎるので、写真のみでご容赦ください。
 

楽しすぎる一日でした!

 

そして、昨日は新宿カールモールで「ジャズは水色」。
ピアノ上山実くんとのデュオでの、月例バータイム演奏。
こちらは、何のステージアクションもなしで、プレイに集中するライブです。
 
GWOで僕を知ったお客さんが来てくれて。
他のライブとぜんぜん違うけど良かった!と。
 
はい!この企画、良いですよ!
お店の雰囲気がいいから、くつろげますしね。
もちろん、演奏もいいですよ!
まだ2回目ですが、これから楽しみです。
 
来月は、3/18(水)です。
ふるってご参加ください!


今夜は銀座へ吹きに行きます。
何を着て行こうかな。

2015年2月19日木曜日

感情を表現するということ

先週のワンマンの後、絵実さんに、「4000粒の恋の唄」のソロが良かった、と言われました。
単にかっこ良かった、とかじゃないんです。
抑えて秘めるようにして歌っている、言葉の裏側の感情が、ソロの中で表現されていた、と。
面白いです。
楽器は、言葉がないから、抽象的な感情をダイレクトに表現できるんですよね。
例えば「愛してる」という歌詞があっても、そこに込められる感情はひとつじゃない。
いろんな「愛してる」があって、それは本当は愛していないのかもしれない。
まあ、J-POPの歌手なんかは、みんな同じ紋切り型で歌いますけどね。
でも本当は、歌うって、もっと恐ろしく繊細な作業です。

抽象的な感情を、どういう風にカットして形を整えて提出するか。
宝石を原石からカットするようなことかもしれません。
「愛してる」とう言葉ひとつを歌うのに、どれだけのエネルギーを使うか、想像するだけで空恐ろしくなります。

それが楽器だと、言葉という具体的な形がないので、元となる感情の塊を、ほぼダイレクトに、原石のままで表現することができます。
愛してるも愛してないも、実は両方が、そしてその他の色んな感情が、複雑に混じりあって絡みあった感情だったりします。
それを、カットして整えることをせずに、混じりあったまま、生に近いものを提出できるんです。
クラリネットは、声に近い楽器と言われるだけあって、そういう特性に優れていると思います。
ただ、もちろんこれは、その原石・塊にアクセスする能力を備えていることが、前提ですけれど。

「4000粒~」の場合、絵実さんがずっと歌ったあとで、ソロとなります。
ソロまでの間、僕はあまり吹いていません。
ひたすら、周りの音を聴いています。
今回はバンドなので、全体のサウンドを聴きます。
歌だけに意識を集中させてるわけではありません。
特にボーカルに関しては、歌う言葉の裏側の、感情の流れみたいなものに同期することに、集中しています。

つまり、僕が聴いてるのは、歌詞や歌声ではなくて、歌に込められた絵実さんの感情の部分なんです。
それは、歌という、いわばカットされた宝石を介して、その原石へと再びアクセスする作業でもあります。
絵実さんが、原石の本質を残してカットする才能を持っているので、成立することです。
で、これがね、僕の方も大変なんですよ。
実際には演奏してなくても、かなりの集中力を必要とするので、すごく消耗するんです。

絵実さんの感情の流れを受けてソロを吹きます。
なので、絵実さんの歌い方が変われば、ソロの中身も変わります。
今回、いいソロが吹けた、と感じてもらえたということは、絵実さんとの感情の同期が上手くいったんだと思います。
演奏中も、歌に入り込んでる感覚がありましたしね。

と、まあ僕はこんな風に感じながら演奏してるわけですが、クラリネットって、本当はこういう深い感情表現に適した楽器なんですよ。
だから、コードに対応するスケールを吹かなきゃ、なんて考えているのは、もったいない。
そういう数合わせゲームみいなこと、クラリネットがやんなくてもいいと思うんですよ。

僕の演奏は、一般的なクラリネット奏者と比べると、とてもエモーショナルです。
ライブを見た人から、クラリネットのイメージが変わった、とよく言われます。
それは、それだけクラリネットがお上品でつまんない楽器だと思われてるっていうこと。
もったいないです。
本来はもっと色んな可能性のある、エモーショナルな楽器なんですけどね。

そういう部分を、もっと追求していきたいと、思っています。

2015年2月17日火曜日

Soul玉TokyoでGWO

昨日はGWO。
阿佐ヶ谷Soul玉Tokyo。
直前の告知にも関わらず、みんな見に来てくれて。
ありがとうございます。

ギターは、いつものワックス山本ではなく、中里淳 。
手合わせしたことはありますが、一緒にライブをやるのは初めてです。
ギターが変わると、僕の演奏も変わります。
フレージング、歌い方が変わります。
それが、自分でも面白い。
安心感が増す部分と、不安な部分と。
お客さんの撮ってくれた映像を見たら、すごく新鮮でした。
こんな風に吹く自分に驚きました。
エキサイティング・ゴールデン近藤。


ライブ後、共演のロッキン・シューズのドラマー藤井さんと話しました。
やりたいことは分かるけど、難しいだろうね、と言われます。
はい、そうなんです。
GWOは、シンプルに見えて、実はすごく高度で奥深いことを、やろうとしてるんですよ。

音になっていない部分を共有すること。
鳴ってない音を聴かせること。
究極は、ほとんど音がなくてもいいんですよ。
実際には音が鳴っていなくても、頭の中には音が聴こえてくる。
そんなことをやりたいんです。

リック・ホールなんかは、そんな風に音楽を聴いてたんじゃないかな。

やりますよ!
近道は、ないですから。


オマケ写真。
共演のロッキン・シューズと、そのお客様。

2015年2月15日日曜日

高橋絵実ワンマンやりました!

だいぶ慌ただしくて、前回から日にちが空いてしまいました。

木曜は、高橋絵実さんのワンマンライブでした。
いいライブでした。
お客さんそしてお店側の反響からしても、大成功と言えるでしょう。
 
 
場所は、音楽実験室・新世界。
すごく久しぶりに行きました。
お店の遠藤さんが、僕のことを覚えている、と言います。
代々木のザザズーで、中山うりのライブで吹いたとき、なんと遠藤さんはDJをしていたそうです。
たぶん、僕の渡米前日のライブじゃないかな。

新世界は、自由劇場の小屋だったところ。
僕がいちばん最初にステージに立ったのは、「くものすカルテット」という、自由劇場出身の人達のバンド。
上海バンスキングのCDも、クラを始めた頃よく聞きました。
この日は、そのアルバムの中の曲も、演奏しました。

若い頃、ミュートビートも好きでした。
今回一緒に演奏するのは、そのトロンボーン奏者だった人です。

僕の最も尊敬するミュージシャンの一人は、あがた森魚です。
昔から好きで、楽器を始めて間もない頃から、一緒に演奏しました。
たくさん影響を受けました。
この日、あがたさんも、聞きにきてくれました。

絵実さんも、あがたさんのことが好きです。
イエローモンキーのカバーアルバムの中であがたさんが歌った「4000粒の恋の唄」を聞いて、衝撃を受けたそうです。
(実際、このトラックのあがたさんの歌は、本っ当~にものすごいです!)
今回のセットリストには、この曲も入っています。

お客さんの中には、僕のことをずっと昔から知ってる人や、大事な音楽仲間もいました。
ポーキーズのメンバーも来てくれました。
 
と、いろんな要素が絡み合って、個人的にも、期せずして特別なライブになりました。

いい演奏でした。
以前からの絵実さんのお客さんが、こんなに楽しそうに歌ってるのは初めて、と言っていました。
絵実さん自身も、すごく素直に歌えた、と言っていました。
客席には、泣いてる人、圧倒されてる人もいました。
そういう素晴らしい演奏の一員として居れたことが、とても光栄です。

新世界の遠藤さんに、前より音数が減ったね、と言われました。
セロニアス・モンク的な間、とも。
そうかもしれません。
とくに、昔の中山うりちゃんのライブでは、僕はドカーンと盛り上げることを期待されていましたからね。
確かに、以前より音数が減ったと思います。
吹かない自信が、つきました。

しかし、絵実さんのライブはいつも疲れます。
集中力をね、ものすごく使うんですよ。
毎日こんなライブをやれたら、それは充実した人生だろうな。


高橋絵実さん、素晴らしいですよ。
是非、ライブに足を運んでみてください。

HPはこちらです。

2015年2月12日木曜日

GWO宣言



Golden Wax Orchestra という、サザン・ソウルのバンドをやってます。
歌ものバンドですが、ボーカルはいません。
クラリネットが、ボーカルの役目を果たします。

僕がクラリネットで「歌心」を追求するためのバンドです。
ギターとのデュオ形態が多いですが、現状、メンバーは固定していません。
いろんなミュージシャンをバックに、「歌って」みたいと思っています。


僕は歌が好きなんです。
サム・クックやオーティス・レディング、ジャニスやビリー・ホリデイ。
そういう人達に心を揺さぶられてきました。
その魂を、音に宿したい。
例えば、Change's Gonna Comeの冒頭の、"I was born〜"の声!
それを、やりたい。
ソウル・シンガーに、なりたいんです。

いわゆる「アドリブ」はしません。
楽器編成からして、メロディ〜ソロ回し〜という展開を期待すると、肩すかしでしょう。
メロディをそのまま、クラリネットで「歌い」ます。
歌詞に寄りそって、余計な要素を排して、音に魂を込めて。
偉大な先人達、ソロモン・バークやジョー・テックスみたいに、やりたいんです。


そもそも、以前から思っていました。
なんで管楽器プレイヤーはすぐジャズ風のアドリブに走るのか、と。
もちろん、そこに人生かけてる人もいるでしょう。
でも、他の楽器に比べてアドリブに頼る比率が高すぎる。
機械的に指をたくさん動かして、アクロバティックなフレーズを吹いて、スポーツみたいに興奮したいだけじゃないのか。
そこで何かが失われてる場面も、あるんじゃないか。
僕は、あると思います。
このバンドは、そういう管楽器業界への、挑戦でもあります。


スーパーマーケットのBGMみたいじゃないの?という心配は無用です。
僕が吹けば、そうはなりません。
メロディだけで感動させる自信があるので、このバンドを始めたんですから。

こう書くと、シリアスなものを想像するかもしれません。
ご心配なく!
ライブはエンターテイメント感満載です。
最高の衣装で、最高のステージングで、最高のテンションで、お送りします。
リラックスできて興奮できて感動できる。
それがソウル・ミュージックです。
ジャッキー・ウィルソンやジェームス・ブラウン、サム&デイヴのステージも、そうだったはずです。


クラリネットで、アドリブに頼らず、全身全霊でサザン・ソウルを演奏する。
なかなかヒップでソウルフルな試みだと、自負しています。
是非ライブにお越しください!
損はさせませんよ!


次回ライブ
2/16(月)阿佐ヶ谷 SOUL玉Tokyo
Golden Wax Orchestra/ Rockin' Shoes
20時スタート
1500円

この日は、ギターの中里淳くんとのデュオです。
GWOはしばらくライブは少な目になると思いますので、お見逃しなく!

2015年2月11日水曜日

やましいたましい

最近、音楽活動について書くことが多いです。
なんか、音楽活動報告ブログみたいで、どうかなーと思ってます。

ブログを始めた当初は、そんなに音楽活動について書く予定じゃなかったんですよ。
ニューオリンズのことや、自分の考えや、クラリネットのことなんかを書きたいな、と思ってました。

でも、やっぱり音楽が中心にあるので、音楽のことを考えることが多いし、音楽活動も面白いものが多くて、そうするとやっぱり書きたくなる。

今日こんなことがあったよ!って、誰かに話したくなるような気持ちと、同じなんだと思います。
自分にとって重要で意味のあることを、人に話して共感してもらいたい。
そういうのって、すごく根源的な欲求だと思います。

話を聞いてくれる、感情に寄り添ってくれるような、誰かがいること。
そういう誰かがいるかどうかで、人生は変わってきます。

ブログは、誰が読んでるのかもわからない。
どう思って読んでるのかも、わからないです。
特定の誰かに向けて書いてるわけじゃないです。
宙に向けて書くみたいなことでしょうか。

宙に向けて書くだけで、気持ちが整理されて軽くなっていく。
不思議です。
いや、そんなに大げさな感覚じゃないんですけどね。

自分の中の感情を、出して、それが文字になったものを、自分で読み返します。
ということは、自分の話を聞いてるのも、また自分。
共感してもらいたい誰かというのが、この場合は自分になるんですね。


こうして、何も考えず書いてきて、ちょうどいま立ち止まりました。
いま自分の書いたこと、これはどういう意味なんだろうか、としばし自問自答したんです。

本当に、ブログを書きながら考えてることは、自己対話で、普段の会話ではそれと同じことを他人を相手に行っているんですね。
だから、もしかすると、ブログを書くことで、人の話をより深く聞けるようになるかも。
ブログじゃなくてもいいのかな。
日記でもいいだろうけど、第三者の目に触れるから、やっぱりブログの方がいいのかな。

うん、たまには、こういう風に、頭の中をそのまま文字に起こしたようなのを書くのも、いいと思う。
とにかく、人に理解してほしい、分かり合いたい、繋がりたい、という気持ちがあるわけで、そのためには自分をどれだけそのまま提出できるか、ってことで、僕はそれを音楽でならできるけど、音楽以外でも、どんな形でも機会があれば実践したいな、って思ってます。

隠さずにいたいと思ってます。
何もやましいことはしてないですから。
やましいと思ったら、やましくなる。
どんな恥ずかしい考えだって、自分から出てきたものは全部、自然で正しいことだと思います。
人がそれに対してどう思うかとか気にして、隠したり繕ったりすることで、自然で正しい感情をやましいものに変えてしまう。
そんなの、誰も得しません。

またこういうこと書くと、そんなこと言う必要ないじゃん、とかね、意見を言われたりするんですよ。
でも、書きますよ。
綺麗なうわべだけ見て、好きになってもらったって、そんなの全然気持ちよくないもん。
誰も傷つけずに生きてくことは絶対にできないんだから。
傷つけたら、謝ればいい。
そうやって、相手を知っていくんだから。

2015年2月10日火曜日

リガチャー買いました

新しいリガチャーを購入しました!
クラリネットやサックスの、リードを固定する金具です。
これを替えるだけでも、音が違ってくるんですよ。

しばらく前にマウスピースが欲しいと思って、いろいろ検討しました。
その結果、やはり今のマウスピースが最高だという結論に達したんです。
そして、ハタと気づきました。
リガチャーだ!と。

ここ最近はロブナーのVERSAというリガチャーを使っていました。
ロブナーは、革リガチャーで有名なメーカーです。
まあ、実際には革じゃなくて、なんか別の素材なんですけどね。
革リガチャーは、金属に比べて落ち着いた、まとまった音色になる傾向があります。

僕のは、革の中ではかなりハッキリした音のするモデルです。
でも、金属リガチャーにしたら、もっと音が「飛ぶ」ようになるんじゃないか。
と、突然ひらめいたんです。

さっそく大久保へ。
金属リガチャーを片っ端から試奏しました。


これ全部、微妙に音が違うんですよ!
試奏楽しい!

音ももちろんですが、見かけもね、大事ですから。
シンプルなデザインのものから、派手な彫刻の入ったものまで。
たまに、恐ろしくダサいのもあって、さすがにそれはね、よっぽど音が良くても、僕は遠慮します。
ちなみに値段の幅は、5000円〜30000円くらいまでです。

傾向としては、見た目が派手な方が音も派手なんです。
僕は今回、派手な音を求めてるんで、もちろん金色リガチャー。
銀より金の方が、値段も高いんですよ。

試奏室でずっと吹いてると、だんだん違いが分かんなくなってきて決められなくなります。
でも!
なんでも早いに限る!

で、買いました。
コレ。


ハリソンの、フォルテというモデル。
従来のハリソンより、金属が肉厚になってるそうです。
ハリソンは、細い部分が切れ易く、それを防ぐ為でもある、と。
僕はガンガン吹くタイプなんで、調度いいんじゃないでしょうか。

本当は、BGが良かったんですけどねー、2万円なんでやめました。
それなら、3万用意してアトリエモモを試してみたいです。

というわけで、新リガチャーお披露目は12日!高橋絵実ワンマン!
お見逃しなく!

会場: 六本木 音楽実験室新世界
入場/19:00  開演/20:00
ご予約:3000円+ドリンク
当日:3500円+ドリンク
チケット御予約はコチラ
高橋絵実インタビュー

そして16日にはGWOもやりますよー!詳細後日!

2015年2月9日月曜日

朝から晩までコロリダスでした

昨日は丸一日コロリダスでした。

昼間は、代官山「山羊に聞く?」のウェディングフェアでの演奏。
結婚式を検討中のカップルに、「ウチではこんなウェディングやってますよ〜」と体験してもらう、ショウケースです。

ライブハウスでウェディングをするカップルも、増えてるみたいですね。
「山羊〜」はオシャレだし、料理も美味しいし、ウェディングにも向いてるとおもいます。
司会がドラッグクイーンだったり、バンドが音をつけたり、占いのコーナーがあったり。
二人の紹介コーナーも、落語家(名前忘れました!)の語りに合わせてイラストレイターのキン・シオタニ氏が紙芝居をめくっていく趣向。
センスの良い仕掛けが盛りだくさんです。

面白いな、と思ったのは、コレ。
絵描きの平山広一さんが、会場を歩き回りながら会話をしながら出席者をスケッチしていき、1枚の絵にして渡します。

あと、最近はフラッシュモブというのが流行ってるんですね。
BGMに合わせて出席者の誰かがなんとなく踊り出して、気づいたら大勢が振り付けを合わせて踊り出す、というサプライズ演出。
知りませんでした。
色んなウェディングのアイディアがあるもんです。
みんな、頭つかってるなー。

結婚式って、感動しますね。
例えそれが本物でなくても。
プロポーズの後に流れたのは、ピアフの愛の讃歌でした。


ウェディング演奏には、是非コロリダスをお呼び下さいませ!



2回のウェディングフェアをやって、夜は武蔵小山に移動。
ハイマット・カフェ5周年イベントでの演奏です。

広くてかっこいい。
そして外国人率が高い。
武蔵小山って、一体どんな町なんだ??


僕らが到着した頃は、すでにイベントも佳境で、たいへんな盛り上がりでした。
そして、わりとすぐに演奏開始。
いくつかバンドが出た中での、最後がコロリダスですからね、たいへんに盛り上がりましたよ!

全体の音量がかなり大きいにも関わらず、クラは生音。
さすがに、音量的にキツかった!
細かいことはやらず、とにかく高音を全身で鳴らしまくる、という、たいへんに体力を使うライブでありました。

お客さんも最初からテンション高くて、さらなる盛り上がりを期待してるわけですからね。
期待に応えないと。
いやー疲れた!

コロリダスのお客さんには、まだ僕のことを知らない人も多いです。
加入したのは最近ですからね。
おおむね好評のようで、良かったです。
まあ、以前はトランペットだったんで、だいぶカラーが違いますしね。
 
終わって、色んな人たちと話しながら、ようやくゆっくりお酒をいただきました。
僕は飲むと吹けないので、演奏するときは控えてるんです。
演奏時間は多くないのに疲労度の高い1日でしたから、終わった〜!感も大きいです。

鶏か卵か、いい店にはいいお客が集まりますね。
不思議なもんです。
武蔵小山、気になる町です!


もっとブラジル音楽を、身体に入れたいな。
そしたらステージでも、もっと沢山の音が聞こえてくるようになるはずだから。


コロリダスは、2/22にTROPというイベントをやります。
代官山の、「山羊に聞く?」と「晴れたら空に豆まいて」の2店舗同時開催。
出演陣がだいぶ豪華です!
こいつは、来て損はないですよ!

2015年2月8日日曜日

2/12(木) 高橋絵実ワンマン

高橋絵美さんワンマンライブ、いよいよ12日木曜日です!


高橋絵実 ワンマンライブ
“彼女の赤い実”

高橋絵実(vo.)
センチメンタル岡田(pf.)
近藤哲平(cl.)
増井朗人(tb.)
東谷健司(wb.)
山本貴仁(dr.)

会場 六本木 音楽実験室新世界
入場/19:00
開演/20:00
料金/ご予約:3000円(税込)+ドリンク
当日:3500円(税込)+ドリンク
チケット御予約はコチラ
http://shinsekai9.jp/2015/02/12/emi-takahashi1/


絵実さんに出会ったのは昨年の10月末。
GWOで呼ばれたイベントに、絵実さんも出演していました。
どんなだろ、とフラっとステージを見に行ったんです。
ゾクっとしました。
最初の一音で心を奪われ、ステージが終わるまで、目が離せませんでした。
まさに一瞬たりとも。
そんなこと、ないですよ。
今まで他にあったかな?思い出せません。
だから、しばらくして絵実さんからワンマン出演のオファーを受けたときは、飛び上がるくらい嬉しかったです。

彼女は、特別です。
ミュージシャンというよりは、芸術家。
彼女の声は、歌の上手い・下手といった表面的なことを越えて、心の奥深くに届きます。

素晴らしい歌手は大勢います。
一緒に演奏した人、レコードで聞いた人。国内外に大好きな歌手はたくさんいます。
でも、絵実さんの持ってる力は、特別です。
そして、こういう特別な力を備えたシンガーを、僕は多くは知りません。

サム・クックは、きっとそうだったんだろうな。
生で体験した中では、あがた森魚とジョン・ブッテだけですね。
歌う、あるいは楽器を演奏する、というのとは、また別の才能なんですよ。


少しは具体的な説明も。
絵実さんは、シャンソンからスタートした歌手です。
今では、オリジナルも交え、スタンダードからポップスまで、何でも歌います。
声質が小野リサに似てるって言った人もいました。

と、ここまで書いて、さて、似た声質の人はいるかな、と何人かの歌手を聞いてみたんです。
まずニーナ・シモンとカサンドラ・ウィルソンを聞いてみたら、意外に似ていません。
彼女たちは、声に雑味があって、それが味になってる。
対して絵実さんの声は、雑味がなくビロードのようなんです。
小野リサ。
まあ似てなくはないけど、絵実さんと比べると、軽くて爽やか。
アン・サリー。
やっぱり軽いし、歌の上手さの方が目立つ。
ふたりとも、「いい歌手」だな、と思いました。

思いつくままに聞いた中では、声質は中山うりが近いと思いました。
僕はうりちゃんも渡米前に手伝っていたので、なんだか奇遇だな、と思いましたね。
ただ絵実さんは、一音の中に意味というか情報量をありったけ詰め込むようにして歌うので、受ける印象は全く違います。

あらためて聞き比べてみると、類い稀な声の持ち主です。
普通のシンガーとは、ぜんぜん違う。
新世界のHPでは、ヴェルヴェット・ヴォイスと形容されています。
そう、この声を浴びるだけでも、来る価値ありますよ。

彼女は普段ピアノとデュオで演奏することが多いですが、今回はバンド編成です。
とはいえ、ライブハウス的なロックぽい音ではありません。
ウッドベースですしね。

トロンボーンとクラリネットという管楽器の組合せも、絶妙だと思います。
大ベテランの増井さんとの絡みは、楽しいです。
ミュートビートからレピッシュやThe Manといった経歴からすると意外と感じるほどに、細やかで繊細なプレイです。
いいですよ!


今回参加できることは、光栄です。
僕のプレイも、いつもとはニュアンスが違ってくると思います。
どうぞ、ご期待下さい。
僕自身、とても楽しみです。

新世界のHPに、絵実さんのインタビューもありますよ!

ご予約、お待ちしております!


2015年2月6日金曜日

古道具&双六亭のライブに行きました

渋谷の喫茶スマイルに、古道具と双六亭のライブを見にいってきました。

よかったです。
どちらも、音楽をたくさん聞いてきたんだな、というのが分かります。
曲の進行やリズムや、些細なフレーズの中に、ルーツミュージックの断片が散りばめられています。

こういうライブが気軽に聞けるって、すごくいいです。
バンドだけど、音もうるさすぎないし。

ミュージシャンでも、音楽をあまり聞いてない人って、意外に多いものです。
そういう人は、何かのきっかけで楽器をやらなくなったら、音楽聞かなくなるんだと思います。

楽器というのは、テクニカルな要素が多いものです。
だから、音楽を好きじゃなくても、手が動いて、音を聞き分ける能力があれば、誰でもミュージシャンになれます。
指が早く動くだけで、仕事もあります。

でも、同じフレーズを弾いても、音楽を愛して聞いてきた人の出す音はね、違うんですよ。
何が違うのか、わかりません。
でも、間違いなく、違うんですよ。

古道具とは、三鷹のバイユーゲイトを通じて知り合いました。
双六亭も、バイユーゲイトに出てます。
昨日はお客さんの中にも、バイユー周辺で知り合った人達の顔がありました。
みんな、音楽好きです。

僕は、楽器を演奏しますが、それだけじゃなくて、音楽が好き、という気持ちを人と共有することが好きなんです。
相手が好きな音楽が、僕と同じものでなくても構いません。
音楽が好きだ、という部分をお互い交感できればいいんです。

音楽が好き、という気持ちがあった上で、さらに楽器のスキルや才能の話になるんだと思います。

僕も含めて、昨日スマイルにいた人達のうち、誰にどのくらい才能があるのかは分かりません。
でも、みんな音楽が好きなのは間違いない。
それが、心地よかったです。


なんか、最近こんなことばかり書いてる気がします。
音楽を愛してないミュージシャンに対して、嫌な気持ちが溜まっているのかもしれません。

いけないいけない。
自分のことに集中しないと。
そんな奴らのことを考えてる時間は、僕にはないんだから。

ブログ書いてると、自分がどんなことを考えてるか、分かります。
みっともないくらいに。
そういう、みっともない様な部分まで、誰かに分かってほしくて、音楽やってるんだと思います。

2015年2月3日火曜日

Bulletproof Musician: 演奏中、何に意識を向けるべきか

Bulletproof Musician という英語のサイトの記事を、ランダムに翻訳するシリーズです。
ミュージシャンのメンタル面に関する内容を扱っています。
音楽をやっていない方でも、自己管理やマインドの問題に興味があるなら、是非ご一読下さい。




気づいたら人の話を聞き流していた、ということはありませんか?
同じことばかり言う教師や、お決まりの小言を繰り返す両親。
歯磨き粉のチューブを最後まで使い切るようにと言い続けるパートナー。

知らず知らずのうちに気が逸れてしまうのは、仕方がないことです。
我々の脳は、余計なエネルギーを使わない仕組みになっていて、以前と同じ出来事だと察すると、動きを休めてしまうものなのですから。

音楽の場合でも、もし同じ曲を20年も演奏し続けていたなら、集中できなくなってきて当然です。
ただもちろん、それは喜ばしいことではありません。


問題点

ステージ上で緊張しないためには、一瞬一瞬にだけ意識を集中させることが重要です。

しかし、同じ曲を長いあいだ演奏し続けていると、どうしても集中することが難しくなってきます。
そして、緊張すると、何に意識を向けるべきかさえ解らなくなります。
あるいは、解っていたとしても、集中を保つことが難しくなるのです。


全てを聞いていない

我々は、目の前の出来事のごく一部にしか意識を向けていないものなのです。
偉大なバイオリン教師の Dorothy Delay も、このことについて触れています。

演奏家というものは、自分に何が聞こえているか、正確に把握していなくてはなりません。
しかし、これが意外にできていない。
全ての音を聞くことは、とても重要です。
面白いことに、生徒たちが演奏中に聞いているものはバラバラです。
例えば、ある生徒の場合、バイオリンに関しては、音色も音程も隅々まで意識が行き届いていたのですが、伴奏のピアノは、リズムのみで音程までは聞けていませんでした。


今この瞬間

偉大なミュージシャンは、常に目の前の出来事だけに意識を集中させています。
次にくるフレーズや数小節前のことではなく、あくまでも、今この瞬間に対してです。
これはとても理にかなったやり方と言えます。
なぜなら、我々は目の前で起こっていることしかコントロールできないからです。

意識を集中させようとすると、テクニック等の具体的な面に目が行き、
ミスや細かい点を気にしがちです。
しかし、それは練習でやるべきことでしょう。

ステージでは、今この瞬間に起こっている出来事に対してのみ、意識を最大限に集中させてください。
音の微妙なニュアンスや、フレージング、和音の響き、周囲との音の混じり具合、等々。
これらに意識を集めることで、自分の中のポテンシャルが解放されていき、演奏はどんどん良くなっていくでしょう。


「マインドフルネス」とスポーツ

スポーツ心理学の世界で、「マインドフルネス」と呼ばれるコンセプトが注目されています。
これを習得することによって、よりハイレベルなパフォーマンスが可能になると考えられているのです。

心理学の分野で最初にマインドフルネスに注目した一人が、Jon Kabat-Zinn です。
彼はマインドフルネスを、 “集中を高め、今この瞬間の出来事をありのままに見ることによって起こる、覚醒状態” と説明しています。

どこかで聞いたことがあるように思うかもしれません。
というのも、マインドフルネスの概念は、ミハイ・チクセントミハイ(Mihaly Csikszentmihalyi)の言う “フロー(目の前のことに完全に没入し、我を忘れている状態)” にとてもよく似ているからです。

まだ現状では、マインドフルネスがスポーツに及ぼす影響について、十分な研究がなされているとは言えません。
しかし、興味深い事実がいくつもあります。
複数の研究によって、マインドフルネスを高いレベルで実践できているスポーツ選手たちは、より頻繁に「フロー」を経験している、という結果がでています。

ある研究では、練習メニューにマインドフルネスを取り入れたゴルファー達は成績が上がった、という結果が出ています。

また、NCAAのバスケットボール選手を研究対象としたものでは、マインドフルネスによって試合におけるフリースローの成功率が上がることが明らかにされています。


Take action

楽器を使ったエクササイズをひとつ紹介しましょう。
例えば朝起きてこれを行うことで、耳を覚醒させます。
それによって、ひとつひとつの物事に対する集中力が高まり、漠然と一日を始めることがなくなります。

1、自分の楽器でいちばん好きな音を探します。
残りの人生でひとつの音しか演奏してはならないとして、考えてみて下さい。

2、その音を、ゆっくりと、できるだけ美しく奏でます。ブレスを取り、あるいは弓を返して、じっくりと行います。

3、よく聴きます。とにかく聴くことに集中します – 初めてその音を聴いたかのように、そして心から感動したような気持ちで、聴いてください。

その音がどうやってはじまり、形づくられ、部屋を満たし、響き、そして消えていくまでを、少しももらさず聴いてください。

4、時間をかけて、自分の音に意識を集中させます。

いい音かどうかジャッジするのではありません。
楽器が鳴っている感覚と音の響きとによって、頭の中が満たされていき、他の思考が消えていくように意識するのです。


私にとっては、これはスイッチを切り替えるような作業です。
自分の音に意識を集めるうちに、他のことを考える余地がなくなっていき、集中力が高まっていくのが分かります。
この感覚は、誰でもすぐに感じることができるはずです。
最初のうちは慣れないかもしれませんが、しばらく続けてみてください。
次第に集中状態を保つことができるようになり、どれだけ緊張状態にあっても、即座に集中できるようになるでしょう。


The one-sentence summary

“ここにいること。他へ行くのは後でいい。単純なことでしょう?”  ~David Bader

2015年2月1日日曜日

バイユー復活ライブ!GWOとLos Royal Flames

昨晩のバイユーゲイトでのライブ、
すごく良かったです!

お客さんがたくさん来てくれたおかげて、心配していた寒さも大丈夫でした。
僕はスーツでしたが、下に着込んでいたので汗だくになりましたよ!
もしかしたらコート着てライブやろうか、と思ってたくらいだったのに。



昨日は正直、かつてない程いっぱいいっぱいでした。
僕、わりとライブでも何でも普段の通りにいられるタイプなんですけどね、昨日はさすがに、やる事・考えることが多すぎて。


午前中出かけて昼からサックスの個人練。
そして三鷹へ移動。
うっかり靴を磨かずに出てきてしまったので、途中でミスターミニットで靴磨き。
初めて利用しましたが、便利なサービスですね。


午後から三鷹のカラオケボックスで、ロスロイ坂口さんと2人でリハ。
構成を考え、クラリネットでコードを吹きながら歌ってもらい、キイの確認作業等。

そして夕方バイユーゲイト入り。
まだまだ色んな物が店中に散らばった状態です。
正直、大丈夫かな?と思いました。
(マスターの有さん自身も、昼に店に来て、今日は無理かも、と一瞬思ったそうです!)


僕らも余裕ないので、黙々と片付けをする有さんを脇目にリハ。
ぶっつけに近い状態ですから、リハも集中します。
そういえば、GWOは普段ほぼリハしないですからね。


リハ終わって、みんなで店内の片付けを手伝ってから、坂口さんと腹ごしらえに。
この時点で僕はクタクタ。
果たして3ステージやり切れるか、不安なくらいでした。


戻ると、店内はすっかり片付いていて、懐かしいバイユーゲイトです。
夕方の時点での混乱がウソのよう。

お客さんもポツポツ現れて、ライブ開始時には満員状態。
人が集まると、それだけで暖かくなるもんですね。
気持ちも、暖かくなりますしね。


まずはGWOのステージ。

1.Crying in the Chapel
2.Lonely Teardrops
3.Cry to Me
4.I Slippee A Little
5.Dark End of The Street
6.Love Me Tender
7.Sisters
8.Touch The Hem of His Garment
9.Keep On Pushing

1曲目、2コーラスまでは、ギターなし、クラリネットだけの「アカペラ」で演奏しました。

火事以来はじめて、お店に音が鳴るわけです。
丁寧に音を響かせたい、と思ったんです。
じっくりと、気持ちをこめて吹きました。

続く2曲目は、有さんの好きなジャッキー・ウィルソンで決まり。
今回は、ロスロイとの差別化のために、ユルい曲は抜きでソウル寄りの選曲にしました。

最後のKeep on Pushingも、久々にやりましたねー。
以前は歌詞を覚えきれず、歌詞カードを見ながら吹いていた曲です。
今はもう曲が身体に入っていて、歌が自然に出てきます。
だいぶ自由に気持ちを入れて吹くことができました。


終わると、すぐに次のステージの準備。
着替えもあります。
お次は、ロス・ロイヤル・フレイムスの一員として、アルトサックスの出番です。
エレキギターとアルトのみ、という斬新なサウンド!
しかもサックスはリフと伸ばしに徹します。

僕はサックスプレイヤーではありません。普段吹いていないので、今回みたいに決まったパターンをステディに吹くのは、けっこう大変です。
いやー大変でした!
面白いステージになったと思いますよ。
こんなの、バイユー以外ではなかなか聞けないですよ!


そしてまた着替えて、ラストステージ。
GWO with 坂口さん、という形です。
 

1.That's All I Need
2.South to Louisiana
3.You Send Me
4.Stand By me
5.Twistin' the Night Away
6.テネシーワルツ
7.Soul Man

坂口さんと交互にメロディを取ったり、ハモったり、合の手を入れたり。
South to Louisiana では、わざわざ用意したウッドブロックを叩いてもらいました。
なんて贅沢なゲストの使い方!


最後はイケイケの選曲にしたんでね、盛り上がりましたよ!
最初は肌寒かった店内も、熱気でいっぱい。あんなに汗かくとは思ってなかったです。

アンコールの拍手が。
しかし今回は、余分な曲がない!
さてどうしよう。

そうだ!
と、1曲、アカペラで吹きました。

Beautiful Isle Of Somewhere

賛美歌です。
ジェフ・マルダーが吹き込んでいます。
いつかバイユーゲイトで演奏したいと、ずっと思っていた曲。
いつかどこかに美しい楽園がきっとあるだろう、という歌詞です。

バイユーの未来は、まだ楽観できるものではありません。
でも、これだけ沢山の人が集まってくれて、みんなが願ってる。
きっと、いい未来が待っていると信じたい。
この曲をやるのは、今だろう、と思いました。
無茶なステージをこなした後で、口まわりはクタクタになっています。
でも、やりたかった。
ジェフも、ライブ盤の一番ラストにアカペラで歌っています。


とにかく、やり切りました。
やって良かった。
こんな場所で、こんな人達の前で、やり切ることが出来て、とても幸せです。

ライブが終わってからも、多くのお客さんが残って飲んでいました。
みんな、この店で再び飲めることが嬉しいんだと思います。
まるで以前と変わらない。

火事後初ライブということで、まだ色んな細かいトラブルもあったようです。
有さん、お疲れ様でした。

少しでも状況が良くなることを、心から願います。


バイユーでは、次の土曜日も、ライブ営業があります。
僕も、間に合えば行きたいと思っています。

『アドー音楽事務所主催~W.C.カラス
 まだまだ有頂天ツアー2015』
 出演:夜のストレンジャーズ / W.C.カラス
開場19:00 開演20:00 料金 2500円
 (+要1drinkオーダー)



今回初めてバイユーに来た女の子が言ってました。
お店も人もすごくいい雰囲気だから、本当に早く復活するといいね!って。
そうなんですよ。
こんな店は、なかなかないです。
大きな善意みたいなものを、信じたいです。
きっと、大丈夫!!



Beautiful Isle Of Somewhere

1.
Somewhere the sun is shining,
Somewhere the songbirds dwell;
Hush, then, thy sad repining,
God lives, and all is well.

(Refrain)
Somewhere, somewhere,
Beautiful Isle of Somewhere!
Land of the true, where we live anew,
Beautiful Isle of Somewhere!

2.
Somewhere the day is longer,
Somewhere the task is done;
Somewhere the heart is stronger,
Somewhere the prize is won.
(Refrain)

3.
Somewhere the load is lifted,
Close by an open gate;
Somewhere the clouds are rifted,
Somewhere the angels wait.
(Refrain)