いい天気なら「アメリカ」音楽

天気がいい!
風は強いけど、それも心地良く感じます。
もう冬の風じゃないし。

こんな天気の良い日は、何もしたくない。
のんびり、ボーッとしたい。
とりあえず、音楽をかけよう。
こんな日に合う音楽として、真っ先に思いつくものが二つあります。


ひとつめは、元NRBQのリードギタリスト、アル・アンダーソンの1stソロ『アル・アンダーソン』。
レイドバックした、欲のない、それでいてアメリカン・ミュージックの様々な要素が過不足なく収まってる、僕好みの音楽。

アルバム1曲めの "Be My Woman Tonight"。
いやー出だしからもう腰が砕けちゃう!
途中の短いギターソロも完璧。
シンプルな曲なのに、聞いてて切なくなってムズムズして泣きそうになってしまう。
別れた女に、後悔してるやり直せないか、と願う歌。
といっても、強い願いじゃなくて、
もしかして、今夜家にいたりしないかな?
いるなら、少し話せたらいいな。
という、弱々しい想い。

他の曲もみんないい。
アメリカにいた頃、すごくたくさん聞いた一枚です。
ときどき無性に聞きたくなる。
でも、別に特別な感動や衝撃を受けたアルバムじゃないんです。
内容も、最高傑作!とかいうのじゃ全然ない。
なんか、安心するんですよね。
ホーム。
僕にとっての「アメリカ」を、いちばん感じさせてくれるアルバムのひとつです。

「アメリカ」っていうと、南部の郊外をイメージします。
大きくて、のんびりしてて、空が広くて、太った白人のおじさんがいて、腰が曲がって目の弱いおばあさんがいて、アイスクリームと、変な着色料の入ったソーダ。
日本と正反対の国。
そんな懐の広い、全てがどうでも良くなるような感触が、こんな日には合います。


二つ目は、ジョナサン・リッチマン。
最高に大好きです。
全てのアルバムがいい。
この人も、とにかくユルくて欲がない感じで。
この人こそ「アメリカ」ですね。
元々パンク・シーンに登場したのに、その時からすでに、気合いの抜けた歌い方をしてる。
そして、怪しいエセごった煮サウンドに変化していって。
そのあともサウンドは変われど、ジョナサンの歌と個性は変わらない。
なんとなく50年代アメリカの能天気な雰囲気を感じさせるんですよね。
いちばんよく聞くのは、「Modern Lovers 88」かな。

1曲めの、”Dancin Late At Night”。
このドラム!歌!コーラス!ギターのカッティング!
もう最高すぎる!
こんなに力の抜けたロックができる人は、他にいないでしょう。


あー何もしたくない!
と、いうわけにもいかないので、誘惑と戦っています。

さて、ブログも書き終えちゃったし、楽器を吹くか。

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