2016年10月30日日曜日

中華三番でGWOでした!

昨晩は、Golden Wax Orchestra。
念願の中華三番でライブでした。
湘南台にある、中華料理屋。
はい、中華料理屋です。
バーとかじゃなくて、中華料理屋。
それも、町の普通の中華料理屋ですからね、初めて行った時は衝撃でした。
店長のひーちゃんが、音楽が好きすぎて店でライブをやるようになって、いまでは錚々たるメンツが出演し、ブルース〜ルーツ系ミュージシャンの聖地のようになってる。
ずーっと出たかったお店。
やっと実現しました。

共演は、りぶさんの江口優。
りぶさん時代からよく出演してたこともあって、彼の馴染みのお客さんで満席です。


GWOは初めて、という人がほとんどでしたが、MCにもどんどんツッコミが入るし、すごく反応も良くてあったかい。
初めてのお客さんの前では、どう受けとけられるのか、といつも思うんです。
なにせ変なユニットですからね。
インストということもあって、演奏中でさえ確信が持てない時もあります。
でも昨日は、お店の一体感がすごくて、何の心配もなくやれました。
アンコールまであって、いやーなかなかいいライブでした!

そして、江口優。
りぶさんとはまた違う、優しくてあったかい、人柄がそのまま見えてくるようなステージです。
僕は好きです。
客席には、りぶさんのメンバー、けんぢまんも来ています。
りぶさんの一ファンとして、何とも言えない、嬉しい時間でした。
途中から僕も参加して、ビューティフル美田も入って3人で演奏して、サム・クックとウィルソン・ピケットの曲をやりました。
アンコールに応えて、お客さんに言われたんだっけな?You Are My Sunshineも。


他の店にはない、独特すぎる、最高!としか表現できない雰囲気。
一体感、仲間感が尋常じゃありません。
料理を運んでるのは従業員かと思いきやお客さん。
ライブ中から、みんなカウンターの中に入って洗い物を手伝ってるし、何なんだこの店は!すごい!
こんなお店でやれて、幸せです。
楽しすぎて、とても終電までの1時間じゃあ飲み足りない。
朝までお世話になりました。

またやりたいし、遊びに行きたい。
東京からは距離があるけど、時間をかけて行く価値のある、名店です。
ただし、終電との戦いは、覚悟しなきゃいけないけど。

ありがとうございました!


写真コーナー


江口優&ビューティフル美田

ゴールデン近藤&江口優

ゴールデン近藤&ひーちゃん

ゴールデン近藤&けんぢまん


2016年10月26日水曜日

『男と女』を見ると「恋」がわかる気がする

恵比寿ガーデンシネマで『男と女』を見てきました。


2度目の鑑賞です。
はじめて見たときは10代後半かハタチくらいで、それ以来すごく好きな映画の一本にいつも入るけども、実は細部はほとんど覚えていませんでした。

この映画に限らず、細部は忘れてしまいます。
面白かったとか感動したとか役者がよかったとかいう、覚えてるのはたいてい感想だけ。
『男と女』については、「恋」の空気感を描いた映画、という風に記憶していました。

見直してみて、ああやっぱり素晴らしい!
感想は変わりません。
男女の出会いから距離が近づいていく過程の、空気の繊細な変化が、画面の隅々から伝わってくる。
二人の表情と風景と音楽。
有名すぎて不幸にも手垢にまみれてしまっているテーマ曲も、映画の画面だとしっくりきます。
そういう、ストーリーやセリフ以外の「情感」みたいなものが、全編にあふれてる。
アヌーク・エーメが美しい。
容姿だけじゃなくて。

そういえば、周りにジーン・セバーグのファンが多い中で、僕がずっとアヌーク・エーメが好きって言ってたのは、この映画のせいなんだと思う。
見てる間、自分も恋に落ちている気になりますからね。

平日午前中の回だったからか、年配の女性客が多い。
ひとつ隣の席にいた初老の女性は、映画が終わると眼鏡を外して目元を拭っていました。
彼女もきっと、この映画を昔にも見てるんじゃないか。
若くて、恋が身近にあったかもしれない。
思い出が、あるのかもしれない。
なんて想像してしまうような、素敵な映画。
前は違和感のあったラストの「ネガポジ反転」演出も、今回はすんなり見れました。


恵比寿駅まで戻る途中、たくさんの広告が目につきます。
どれにも、情感なんてない。
さっきまで見ていた世界との差がすごい。
芸能人が、ビール片手に満足そうにしてるポスター。
表面的には確かに楽しそうだけど、全部がウソくさい。
これを見て、うわー楽しそう!って本気で思う人が、どれだけいるんだろう。

「◯◯人が泣いた!」って書いてある 映画のポスターもありました。
映画に限らず、よくある宣伝文句です。
そんなにみんな泣きたいの?
『男と女』を見て僕も涙が出るけど、それは「泣いた!」っていうのとは違う。
心が震えて体がゾクゾクしてその延長として涙があふれたんであって、物理的に「泣いた」かどうかなんて、どうでもいいことです。
ボタンを押せば水が流れるような自動涙を、みんなそんなに欲しているのかな。

恵比寿駅に広がる即物的な光景よりも、さっきまでいた映画の世界の方が、よっぽどリアルに思えました。





2016年10月25日火曜日

N.O.生活19 - バンドの変化、ジャズ・ブランチ

Moonshinersの活動は順調でした。
数少ない若手トラディショナル・ジャズ・バンドとして、いろんな場所にも呼ばれるようになりました。
パーティ演奏も増え、フレンチ・クォーター・フェスやジャズ&ヘリテイジ・フェスにも出演しました。

そんな中、トランペットのゴードンがニューヨークに引っ越すことになりました。
彼は古いスタイルだけではなくモダンジャズも演奏するし、作曲やアレンジもやるので、NYでチャレンジしてみたい、というのは当然です。
ゴードンは音楽面での中心人物だったので、「バンド」としては、そこで一区切りでした。
僕が大学3年くらいのことだったと思います。

それからは、何人かのトランペッターに手伝ってもらいながら活動を続けました。
若手からベテランまで、色んなミュージシャンと演奏しました。
リハなんてやらないので、もちろんオリジナル曲はできないし、スタンダード中心のセッション的なライブになります。
Moonshinersの名前はそのままですが、中身は違います。
良くも悪くも、スタンダード曲を演奏する若手バンドになりました。


その頃には、バンド以外にも色んな人と演奏する機会が多くなっていました。
その中で面白かったものをひとつ。

ニューオリンズでは「ジャズ・ブランチ」というものがありす。
その名の通り、ジャズの演奏を聞きながらブランチを食べるんです。
たしかヒルトンだかどこかの高級ホテルで、バンジョーとベースとのトリオでブランチ演奏をやりました。

30分くらいの短いステージの合間に、各テーブルを回ります。
リクエストを聞いて一曲演奏してチップを受け取って隣のテーブルに移る、ということを、全席やるんです。
高級ホテルだからか、演奏を断られることはなく、チップの払いもいい。
20ドル札を渡されることも少なくありません。
チップの渡し方もシャレています。
「いい演奏だったよ、ありがとう!」なんて言いながら握手をされて、握った手の中に折りたたんだお札が入ってる。
その一連の動作がまたスマートなんですよ。
中には、その慣習を知らずに、チップをくれない人もしましたけどね。

だいたいのお客は、リクエストを聞かれても曲を知りません。
そうすると、とりあえずニューオリンズの有名曲、ということで「聖者の行進」をあげます。
そのパターンがあまりにも多くて、ほとんどずーっと「聖者の行進」を演奏し続けることになるんです。
リクエスト演奏だけに、曲をいじることもできない。
せいぜい、リズムやキイを変えるくらいです。
かなり広いレストランだったので、冗談みたいにずーっと同じ曲を演奏して回る。
この時ばかりは、さすがに飽きました。
ニューオリンズのバンドに「聖者の行進」をリクエストするといい顔をされない、というのは、誰しも似たような経験をしてるからなんですよ、きっと。

逆に、すごくマニアックな曲をリクエストされて困ることもありました。
Johnny Martha の曲を何かやってくれ、なんて言われたこともあります。
僕がメロディを知らない曲は他のメンバーが歌ったりして、それぞれが知ってる曲を持ち寄って対応しました。
うろ覚えでもなんとか形にして。
歌本やコードブックも何もなくても、なんとかなるもんですよ、本当に。

ジャズブランチでは、だいぶ鍛えられました。
儲かるし、いい「仕事」でしたね。

2016年10月23日日曜日

今日はペーソス

秋田で結婚パーティ演奏をして夜中に寝て9時15分起きて9時半宿を出て東京行きの新幹線に乗って下北沢へ。
今日はペーソスのライブに参加します。
とても楽しみです。

ファンなんです。
ファンだけに、気合いが入ります。
しかも、録音してライブ盤として発売するという。
いい加減な演奏はできない。

今週は、このための準備にかなりの時間を費やしました。
ペーソスは、ボーカルとギターとサックスとMCの4人組。
曲は普通に聞こえるけど実は普通じゃない。
「ヨナ抜き」音階をコードに当てはめながらフレーズを作ることに、なかなか慣れない。
そして、末井さんのサックスが個性的すぎて、そこに絡むのが恐ろしく難しい。
何度も音源を聞いてアレンジを考えて、吹いてみて録音してまた考えて。
ようやく、普通ではない、効果的な、ペーソスの良さを引き立てるプレイができる確信が持てました。
楽しみです。


はじめてペーソスを見た時は衝撃でした。
こんなバンドがいたのか!と興奮しました。
何度か、人を連れてライブを見に行きました。
そんな相手から出演オファーがあるなんて。
嬉しいです。

僕はクラリネットプレイヤーとしてはかなり特殊です。
一般的なクラリネットのイメージとはだいぶズレてる。
アレンジ的に「クラリネットがほしい」という場合には、きっと僕では合わない。
僕に声がかかるのは、「近藤哲平の音がほしい」という場合でしょう。

望んでこういうプレイヤーになったんじゃないし、この立ち位置は一長一短あります。
一般的には、「短」であるケースが多いかもしれない。
今回は、「長」です。
普通に上手いだけのプレイヤーだったら、ペーソスには呼ばれなかったと思います。
嬉しいな。

ここまで時間をかけて準備したライブも久しぶりです。
楽しみです!

2016年10月12日水曜日

意味のないことには意味がないのか

久しぶりに友達と、深夜に歩いた。
西荻窪から阿佐ヶ谷まで、1時間以上かかったかな。
そういうときは時間の感覚から外れているので、覚えていないけれども。

まだ終電もあるのになんで歩くのかと考えると、電車の方が早いし楽だし、徒歩の利点はひとつもない。

ただ意味のないことがしたいんです。
なんの得もならない、目的のない、無駄なことがしたい。
そういう時の、なんとなく自由な気分が好きなんです。


小学校の、たぶん5・6年生のとき、みんなで『スタンド・バイ・ミー 』を見ました。
映画の中で、少年たちが川の上の線路を渡るシーンがあります。
最後のひとりが渡りきる直前に、列車がやって来る。
必死に走る少年の後ろから列車が迫ります。
岸にたどり着くギリギリ手前で、少年は川に飛び込んで助かるんだったと、記憶しています。


自分たちでもやりたくなって、少し離れた大きな川まで行きました。
ウッちゃんとノリと、ブッちゃんもいたかもしれない。
橋になった線路の上を、みんなで渡りました。
映画と違い、上りと下りと二本のレールがあるので、同時に電車が来る確率は、きっと高くはなかったはず。
その代わり、下の川まではものすごく距離があって、飛び降りるのはちょっと難しい。

電車は来なかった。
1時間に数本しか走ってない路線で、しばらく様子を見て安全そうなタイミングを狙ったので、大丈夫に決まってる。
でも、ドキドキしたな。
何も起こらなかったのに、冒険の記憶として今でも覚えてるくらいに。

意味なんてなかったし、何か学んだわけでもない。
大笑いしたりもなかった。
楽しかったー!というのとも、違う。

中学に入ってから、同じ仲間うちで「不毛」という言葉が流行りました。
いかに意味のない「不毛」なことをするか。
どんなことをしたかは、ぜんぜん覚えてない。
でも、とりたてて面白い遊びをしなくても、スタンドバイミーごっこ〜「不毛」期のことはなぜか特別な思い出です。

友達って、無意味なことに価値を与えてくれる。
一人じゃ線路を渡らなかったろうし、夜中に1時間も歩かないよ。

2016年10月10日月曜日

N.O.生活18 - アルバム制作の話

ニューオリンズのバンドは、すぐアルバムを作ります。
ライブ活動が主なので、そこで売るためです。
会場の大きさを問わず、あるいはストリートミュージシャンでも、どこで誰でももたいていCDを売っています。
観光客が多いので、お土産感覚で買ってくれるんですよ。
チップとともに、CDの売り上げもミュージシャンの収入源です。

日本でアルバムを出すというと、ライブ会場のいわゆる「手売り」以外に、大小いろんなお店に置いてもらったり、事務所や音楽会社が宣伝して大きく流通されたりと、いろんな可能性があります。
でもニューオリンズでは、「アルバムセールス」という概念すらありません。
(もちろん、全米規模のレーベルと契約してるミュージシャンは別です。)
アルバムを作るのは、ライブ会場で売って日銭を稼ぐためです。

手売りが主ですから、基本は自主制作です。
もちろんお金もかけません。
何回も録り直したり、あとから色々なパートを重ねることはあまりしません。
ジャズ系はともかく、ロックバンドだって一発録りが多い。
マスタリングなどの仕上げ作業も、日本の水準からすると簡素なものです。

そもそも、CD屋だって町に一件しかありませんからね。
『Louisiana Music Factory』という店。
そこにいけば、ニューオリンズ中のミュージシャンのCDがほんんど全て聞けてしまう。
地元のマイナーミュージシャンが全米人気アーティストと同じ棚に並んでいて、試聴機のニューオリンズものの比率も高い。
面白いのは、手焼きのCDRも同列に売ってるところです。
家で焼いてカラープリンターでジャケットを作ったものが、CDと同じ値段で同じ扱いで売られている。
ものすごい粗悪な画質のジャケットで、しかも折り方が雑すぎてプラケースのサイズに合ってないやつとか、平気であります。

細かいことは、気にしない町なんです。


僕のバンドも、CDを作りました(2枚アルバム出してるんですが記憶が曖昧で、一回のレコーディングとしてまとめて書きます。)。
郊外にあるWord Of Mouth Studio。
格安の割にいい仕事をするので人気のスタジオです。
オーナーのティムがほぼ一人で切り盛りしています。
彼自身もミュージシャンなので、音楽面から客観的な意見ももらえるし、マスタリングまでまとめて面倒みてくれる。
抜群のコストパフォーマンスの良さで、常にスケジュールが埋まっています。
ニューオリンズでCDを買うと、かなりの割合でWord Of Mouthスタジオの名前があるはずです。

大小の2部屋+コントロールルームだけの、小さなスタジオです。
大きな方の部屋でさえ、日本の感覚だと、小さなライブハウスか広めのライブバーくらいのサイズしかありません。
僕らのバンドは、ドラム、ベース、バンジョーと、4本の管楽器で、合計7人。
全員が同じ部屋に座って、ちょうどいいくらいです。

部屋の感じも、日本の一般的なスタジオとは違って、まるで友達の家みたいです。
壁も、防音の処置とかしてたのかな?なんか普通の部屋の壁みたいなんですよ。
床はじゅうたんだし。
いろんな置き物とかもゴチャゴチャ置いてあって、本当にただのリビングルームみたい。

そんな雰囲気に加え、、ティムも気さくな人で、すごくリラックスしたレコーディングでした。
マイクは各楽器に一本づつ。
ドラムの前にだけ仕切りを立てて、せーの!で録音します。
ミスをしたら最初からもう一回。
3〜4時間のセッションを2回やって、アルバム一枚分を録音しました。
いちおうコントロールルームでみんなで録ったテイクを聞き直すけど、特定の箇所だけ修正するようなことはありません。
ほぼワンテイクだし、ツーテイクあるものについて、どっちのテイクがいいか決めるだけ。
ふたつのテイクを繋ぎ合わせることも一部やったけど、クリック出してないのでテンポも微妙に違うし、繋げる箇所も限られている。
まさに録って出しです。

そんなやり方が、ニューオリンズのローカルシーンではスタンダードです。
はっきり言って、日本の基準からすると、全体的に雑だったりするし、音質もよくありません。
でも、演奏のノリが良ければ、それでいいんです。
第二次大戦前の古い音源とかだって、そうじゃないですか。
音質は悪くても、素晴らしい音楽に感動することはたくさんあります。

そういえば、帰国したときに、ニューオリンズで評価の高いJohn Boutte と Paul Sanchez のアルバム『Stew Called New Orleans 』を友達のミュージシャンに聞かせたことがあります。
第一声は「音質ひどいね」でした。
その人はいわゆるメジャーレーベルで音楽活動をしていたので、キレイな音に耳が慣れてたんでしょう。
もったいないな、と思いました。
音楽自体は最高なのに、音質に耳がいってそれが聞こえてこないなんて。
ニューオリンズでは、その年のベストアルバムとして評価されてるし、多くの人に愛されてるアルバムなのに。
慣れというのは恐ろしい。

ニューオリンズでは、音楽の中身がよければ、それが全て。
細かいことは、気にしない町なんです。
その温度差は、日本とはだいぶ開きがあります。


という具合で、アルバムを作りました。
みんなで集まって数時間スタジオで楽しく演奏して、終わってスタジオの庭でピザを食べて帰って、たしかもう2〜3週間後には発売して、Louisiana Music Factory でインストアライブをやりました。
レコーディングもインストアも、何も特別なことではありません。
全てが毎日の生活の、演奏活動の延長に過ぎない。
その自然さが、ニューオリンズです。


そんな風にして作ったアルバムは、地元の音楽雑誌Off Beatで、何の部門か忘れたけど、年間ベストアルバムに選ばれました。
新しいバンドを、応援してくれる。
そういう町なんです。

2016年10月3日月曜日

「世界とは完全に詩的な場所である」

「世界とは完全に詩的な場所である。もしも貴方がそこで詩以外のものを見つけたら、それは有り得ないものを見たということだ。」
穂村弘のエッセイ集『世界音痴』の中にあった一文です。
ちょっと泣きそうになりました。

歌人。
短歌を書く人を、そう呼ぶみたいですね。
僕は短歌は読みませんし、歌人も知ほとんど知りません。
教科書に出てくる以外で名前を知ってるのは、俵万智と枡野浩一くらいです。
もちろん、何かの拍子に短歌を目にしたことはありますが、特別いいなと思ったことはいままで一度もありません。

それが、たまたま、穂村弘の短歌を読みました。
終バスにふたりは眠る紫の<降りますランプ>に取り囲まれて
すごくいい。
感動と呼ぶのかわからないけど、ジーンときました。
まだまだ素晴らしい出会いが、あるもんです。
嬉しい。


長谷川豊ブログ騒動には、考えさせられました。
僕も自分のブログで強い言葉を使うことがあるから。
いちおう考えて決断して書いています。
それでも、やっぱり誰かを不快にすることは避けられない。
といって、第三者の目を気にしていたら、何も書けない。
実際、書いた言葉について指摘されることもあります。
逆に、ズバリ書くのがいい、と言われることもあります。

問題なのは、それは誰かを不快にしてまで本当に言いたいことなのか。
言うって、いったい誰にむけて?
社会を変えたいわけでもない。
そもそも何千人もの不特定多数に向けて書いてるブログではないんだし。
それを書くことで、自分はどうしたいのか。
と考えていたら、何も書けない。

これは第三者に向けて何かを発信するときのジレンマです。
音楽だって、たぶん短歌だって、あるいは日々の対人関係においても、このジレンマは必ずついてまわります。
言うのか言わないのか。
どこで線を引くか。
僕の場合は、平均的な日本人と比べると、この線引きが、ゆるいというか、線を越えて行きたい、という気持ちが強い。

行きてる限り、誰にも迷惑をかけない、ということは不可能です。
不快にさせてもいいんです。
さすがに悪意をもって迷惑行為をすることはないから、もし誰かを不快にさせたら、謝ればいい。
そう思うことで、逆に、自分が嫌だなと思ったことも、受け入れられる。
人の間違いも許せるし、苦手な相手の中にも素敵な部分を発見することができる。
排除するより、受け入れて広げていきたい。
うわっつらでなく受け入れてもらいたい。
という考えで、積極的に線を踏み越えてきました。


それが、冒頭の穂村弘さんのような表現に出会うと、自分はなんで声を荒げてるのか、と思ってしまう。
なんでブログを書いてるのか。
Facebookからも遠のいたし、「会う」こと以外のコミニュケーションというのは、簡単ではないな。

2016年10月2日日曜日

ブルース・バーでナマズを食べた

Blues Bar Terraplaneにライブを見に行きました。
出演バンドは二組。
ザディコキックスとロックンロール・ガンボ。
しかも!
ナマズ料理が出るっていう!
他にも気になるライブがあったけど、ナマズが決めてで渋谷へ行きました。

ナマズ=キャットフィッシュね、大好きなんです。
ニューオリンズではよく食べました。
白身魚みたいな感じで、すごく美味しいんですよ。
どう調理するのかと楽しみにしてたら、僕の好きなフライド・キャットフィッシュでした!
ナマズ食べたのは1年以上前、札幌のDixie Roux以来です。
おいしかった!
写真撮っとけばよかったなー。

ザディコキックス

飲み屋で見るのも、いいですね。
いやーいいバンドだなー。
ザディコやりたいなー。
飛び入りコーナーでラブボード叩きました。
LoveじゃなくてRubです。
こする板。
金属製ウォッシュボードって感じですかね。
ザディコでしか使わないと思います。
一曲やったら、すげー腕が疲れた。

ロックンロールガンボは初めて見ます。
ニューオリンズ音楽をやってるということで、存在は知っていました。
メンバーにはバスドラム担当もいるらしい。
ずっと気になってたんです。
ニューオリンズ音楽やってるバンドって、なかなかいませんからね。

東京のニューオリンズ音楽って、ディキシージャズとブラスバンドしかいない。
そんで彼らはそのジャンルに特化していて、他のニューオリンズ音楽はあまり聞かないし、ブルースとかの他のルーツ音楽には興味がない。
みんな内輪の研究発表会みたいで、つまんないんですよね。
ブルースやファンクを聞かないから、ニューオリンズのうねるグルーヴとはかけ離れてるし。



プロフェッサー・ロングヘアの曲とかやってました。
そういうの、久々に聞きましたよ。
懐かしい。
ニューオリンズ時代を思い出すだけじゃなくて、そこらへんの音源自体も最近は聞いてなかったですからね。
フェスとかスヌークスとか、また聞こう。



ここ数日、ニューオリンズジャズを聞いてます。
いわゆる「リバイバル」と呼ばれるものや、あとジョニー・ドッズとかも。
あらためて、ぜんぜん「ジャズ」じゃないんですよね。
テンション・ノートは使わないし、そもそもリズムも「スイング」してない。
もっと、プリミティブな太鼓のような、ドンドンドン、っていう祝祭的な感じなんですよね。
これに比べると、ジャズのリズムって軽くて一定に聞こえます。

こういう感じは、ジャズよりもブルースに似てると思います。
スイングより、ブギ。
日本のミュージシャンはジャズ寄りでスムーズだから、ニューオリンズのエグ味のあるグルーヴが出ないんですよ、きっと。
そこはもう好みの問題ですからね。
ブルースやそこからつながるルーツ系音楽が好きじゃないとニューオリンズ感は出ない。
あのルーズでいなたくてウネるリズムは、ジャズ系の感性にはないと、つくづく思います。

ロック系の人でニューオリンズ音楽好きは多いのに、やる人はいない。
なんでなんだろう。
ボガンボス以降、いないんじゃない?
誰がやる人いないのかなー。
生まれ変わったらドラマーになりたい。
そしてニューオリンズのヤクザなグルーヴを叩きたい。
だって、誰もやらないから。

あ、日本じゃなくてニューオリンズに生まれればいいのか!
そうしよう!

2016年10月1日土曜日

FUCK マイナビニュース& Asagei plus !!!

長谷川豊が、先日のブログ騒動が原因で、レギュラーのテレビ番組を降ろされたそうです。

この件を、マイナビニュースで知りました。
SNSで誰かがリンクを貼ってたんです。
長谷川氏がブログで降板について書いた文章を引用しながら、記事は書かれています。
それを読んで、「けっきょく反省もしてないし自分が偉いと思ってる、残念な人なんだな」という印象を持ちました。
それから、元のブログも読んでみました。

そしたら、ぜんぜん受ける印象が違う。
普通に、反省してるじゃないですか。
「〜そういうわけにもいかなかったのでしょう」という一文も、
マイナビの記事では、自分は正しいがテレビ大阪側には理解がなく、不本意ながらバカなテレビ局の判断に従わざるを得なかった、と読めます。
でも、ブログの文脈では、自分の考えが甘く予想外の結果になってしまった、と言っている。

全体を通して、おごっていない正直な文章だと思います。
それなのに、その中から特定の一部分だけを切り取って、ぜんぜん違う印象を与える記事ができあがる。
これ、印象操作じゃないの?
ああもう本当にマス(?)メディアというのはこれっぽっちも信用できないよ!
事実を伝えるだけじゃ支持を得られないから、こうしたウソをついて、強引に受け手の感情に訴える。
これじゃあ、ニュースを伝えると装って、ストレスや怒りのハケ口を提供してるだけ。
ニュース詐欺です。


これは、どこまで作為的なのか。
マイナビや多くのネットニュースは、無記名です。
誰が書いたかわからない。
変な文章が「記事」として普通にたくさん出回ってるし、きっと書く訓練を受けてない、素人に近い「記者」がたくさんいるんじゃないか。
そういう素人記者だと、自分の感情に流されてバイアスのかかった記事を書いてしまうことも多いでしょう。
あるいは、経験のある記者が、「長谷川豊=悪」というイメージを記事に織り込んだ方が支持を得られる、という読みで、計算づくで書いたのか。

わからないけど、マイナビニュースには記事の質を保つためのチェック機能が備わっていないのは、事実でしょう。
もちろんいい記事もあるだろうけど、ひどい記事がありすぎる。
ニュース記事なのに、語尾や形容詞に口語が混じってるような信じられないレベルのものも目にしますからね。
これはマイナビに限らずニュースサイト全般に言えること、というか、僕が特定のニュースサイトを読んでるわけじゃないので、いっしょくたにしてます、すみません。



と、ここまでは昼間に書いて、いま帰宅して書き上げてアップしようとして、その前に少しネットを検索してみたんです。
そしたらこんな記事が。
長谷川豊アナ「レギュラー番組降板」で綴ったテレビ大阪への呆れた恨み節
これは!
タイトルからして悪意に満ちている。
読んでみたら、案の定、思い込みと偏見と作為的な引用に満ちたひどい文章でした。
こんなものを記事として配信するなんて、プライドとかないのかな?

この記事には、書き手の名前がありました。
笠原和美さん。
検索してみました。
ほとんど何も出てきません。
最近この人が書いた記事がひとつふたつだけ見つかりました。
そのうちの、高畑淳子の謝罪会見の記事を読んでみたら、案の定ひどいものでした。
教養のある人間とは思えない、感情的な偏見による勝手な断定。
僕はこの騒動があったとき、メディア上のこうした思考停止発言に対する嫌悪感についてブログに書きました(「FUCKテレビ!」)。
まさにそれ。

こんな文章で、お金もらってるの?
なんで?
いや、お金もらってるか知らないけど。
記者?あるいはライター、って呼ぶんでしょうか?
こんなもんでいいなら、誰でもできるクソみたいな仕事と思われても仕方ない。
僕は、そう思いましたよ。
こんな業界、僕は絶対に関わりたくない。
自分とそして他者にも敬意を持って生きるという、人間としての品性を捨てるようなものです。


他のニュースサイトでは、普通に事実だけ伝えているものもありました。
それが、ニュース記事でしょう。
マイナビニュースとAsagei plusはおかしいよ!
お前らの勘違いの悪意を、ニュース記事を装って配信しないでくれよ!


と、気持ち良く帰宅したはずが、思わず怒ってしまった。
寝ます。
おやすみなさい。