さらばひげ

ヒゲを剃りました。
実はここ3週間くらい、口ヒゲを伸ばしてたんです。

10月末に転んで口をぶつけて、上唇に少し痕が残ってしまいました(この事件もあらためてブログに書きます)。
そうだヒゲを伸ばしたらいいじゃん!かっこいいし傷も隠れるじゃん!と思いついたんです。

口ヒゲを伸ばすのははじめてです。
髪の毛と違って、ヒゲって伸びる人と伸びない人がいます。
すごく伸びるようなら、いろんなスタイルにアレンジできるだろうけど、そもそもぜんぜん伸びない可能性もあります。
どうなるかわからない。
まずは、やってみよう。

少し伸びてきたら、それまで生やしてたあごヒゲが邪魔に思えてきたので剃って口ヒゲだけにして、そうしてだいたい10日くらい経つとヒゲの人らしくなってきました。
でもどうしても似合うと思えない。
見なれないからか。
服によって悪くない日もあるけど、たいていは似合わない。

似合うって言ってくれる人もいます。
口ヒゲにしたことに気づかれないことも多い。
じゃあ少なくとも違和感がないってことだから、まあ悪くはないのかもしれない。
と思って家に帰って鏡を見ると、やっぱり似合ってない。
うーん。
もっと伸びたらいいのかな。

という調子で3週間たちました。
ヒゲの長さはもうほとんど変わらず、安定期に入ったようです。
どうやら、すごく長く伸びるタイプではないみたい。
残念。

口ヒゲという新しい世界に飛び込んでいけるかとワクワクしてたのに。
クルンて巻いたりストレートにしたり編み込んだり。
イカす口ヒゲさえあれば、どんな格好でもサマになるはず。
白シャツでも柄シャツでもメッシュのタンクトップでも。
ダリみたいに宇宙服着たりかぶり物に挑戦したりもできるし、きっと味わったことのない万能感が降ってくるはずだ!
なんて想像は、夢と終わったようです。

で、昨晩のライブで会った人たちにもう見納めだよ、って宣言してしまいました。
でも今日になっていざ剃ろうとすると、迷うんです。
せっかく伸ばしたのに。
ひと月あるいはふた月も経てば、もっと伸びるんじゃないか。
もうあきらめるのか。
新しいことをやってかないとダメだろう。

と、ひとしきり悩んで、この悩む時間が無駄だ、と思い直して、でもやっぱりもったいない気持ちがあるので、記念写真を撮りました。

そして、剃りました。
剃ったら、スッキリしました。
けっきょく、似合うかどうかよりも、気持ちの問題なんですね。
ヒゲがないほうが、なんかいい気分なんです。
似合ってても、気分がのらなければ意味がない。
そんな簡単な判断が、鈍らされていた。
ヒゲって恐ろしい。
いままでどれだけの男の人生を狂わせてきたことか。

もう当分、それこそ最低でも10年くらいは、口ヒゲを伸ばすことはないでしょう。
さらば。

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