酒って疲れるのかもしれない

楽器を演奏するのって、はたして疲れる行為なのだろうか。
そりゃあ疲れるは疲れるんだけど、スポーツや肉体労働をするよりは、疲れないような気もする。
管楽器の場合は、全身運動、たとえば水泳をしたときのような疲労感があったりもするけど、同じ時間泳ぎつづけたのと比べてどうなのかは、わからない。
そもそも高校以来、泳いでないし。


ライブやリハやいろいろ2週間ばかり続いて、そしたらすごく疲れたんだけど、その疲れがどこから来てるのか不思議だったんです。
演奏だけでそんなに疲れるわけないと思うんですよ。
だって、アメリカにいたころは、毎日もっとたくさん楽器吹いてんだから。
音楽学部の学生だったし、町でのライブが夜と夜中と2つ続くのも普通だったし。

もしかして!って、思い当たることがありました。
それは、お酒です。
ライブでも何でも、その日の演奏が終わると、みんなで飲むことが多いわけです。
もちろん、飲まないでサッと解散することもあるし、本当に一杯だけ、みたいな健全な日もあります。
それがこのところ、飲まずにいられない日が続いたんです。

今後あまり会わなくなるだろうメンバー。
1年ぶりに音を出した仲間。
追悼ライブ。
ハタチの頃の友達との再会。

そんなことが続いて、気づいたらなんだかとても疲れてる。
僕はけっして酒飲みじゃないし、ライブとかやっても、深酒はしません。
ふだん飲まないだけに、きっと連日飲酒がこたえたんでしょう。
いつもなら帰りが深夜になっても次の日は早く起きるのが、起きれないし。
そうは言っても、二日酔いとかはないんですけどね、なんか疲れてる感じ。


毎日家に帰ってたんだから、まだいいほうです。

何週間もツアーに出るミュージシャンも、いるじゃないですか。
車で数人で全国のお店をまわったり、あるいは弾き語りの人で、月のほとんどをギターかついで旅してたり。
キツくないのかなー。
移動だけでも疲れるし、地方に行けばわりと歓待されるから食って飲むし、まあ楽しくはあるけど、体力がついていくか。
旅行みたいな要素もあってちょっとした非日常の感覚で、疲れもマヒするのかもしれない。
僕は2週間以上のツアーには出たことがないからわからないけれども。


とにかく、疲れの原因はお酒ではないか。
そう思ったからって、今後もう飲まない!なんてことはないですよ。
だって、やっぱり会いたい人、話したい人がいるから。
そういう人といる時間は何よりも大事と思っているんだけれど、それでもきっとお酒は体に影響するんだ、という当たり前のことを、酒飲みではない僕はようやく実感をもって気づくことが、できました。

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