なんで俺の好きな店はなくなるのか

ペーソス北海道ツアー、札幌からスタート。
初日は、札幌第一ホテル。

2日目は、Catchball Radio SAPPORO。
両日とも、大変に盛り上がりました。
ペーソスは、お客さんがいい。
年配の方、ご高齢の方。
得体の知れない曲者オーラたっぷりの御仁。
すばらしい。
打ち上げも含めて、楽しい二日間でした。

しかし、悲しいニュースが。
なんと、札幌の名店Dixie Roux が閉店しまったという!
2年前にコロリダスで訪れて、あまりにもニューオリンズすぎてお店の人もクレイジーでぶっ飛ばされた、忘れられないお店。
その時のブログを読むと、興奮が思い出されます(『札幌のニューオリンズ』)。

なんてこった。
宿泊先から近かったので、昼間に行ってみたら、おいおいあの美しい建物が見る影もないじゃん!
食パン専門店だって。
気にくわねーな。
美味いのかもしれないけど、なんだよこのFuckin'な外観は!
情緒のカケラもない。
金賞?
知るかボケ!

こういう、文字情報をバーンと出してる店、嫌いなんです。
金賞とるのは、すごいことかもしれないけどさ、それを自慢してそれをエサに人集めするなんて、下品だよ。
お前にはプライドや美意識がないのか。
昼過ぎなのに完売だと?
もっとたくさん作れよ!
希少価値つけて売ろうとすんじゃねーよ!

って、べつにこの店に難癖つけたいわけじゃないんです、すみません。
でも、前の建物とのギャップがすごすぎて。
あんなに雰囲気たっぷりだったのを、どうしたらこんなに無味乾燥どころか下卑た下心丸出しのものに変えてしまえるのか。
ああ悲しい。

音楽も食事も、大事なのは数字じゃない。
誰かの心に響いて残るかどうかです。
心に残るって、音楽の出来不出来なんていう単純なことじゃない。
いくら出来のいい音楽でも、ステージでの態度や雰囲気のせいでネガティヴな印象に終わることだってある。
どんなおいしい料理も、美しくない皿に盛られて出されたら台無しじゃん。
わかってないよ。
目先の損得のために、人生の価値を下げてるよ。
俺はね、たとえばミュージシャンでも、プロフィールに◯◯で優勝、◯◯氏に師事、とか書いてる奴は、信用しないよ。
そりゃ時にはしがらみで書かなきゃいけないこともあるだろうけどさ、自分から喜んで経歴を自慢するなんて、恥ずかしくないの?
カッコ悪い。
ロックじゃないよ。
ああ余計なこと書いてるのは分かってるし、奴らも俺のこと好きじゃないのは知ってるよ。
どうせ住む世界がちがう。
あっちはあっちで和気あいあいと、お上品に魂のない人生送ってりゃいいさ。


また好きな店が無くなってしまった。
事情は知らない。
できることはなにもないのが、悲しい。

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